八つ当たりは人が離れたくて角を作ること


7時頃

「ごちそうさまでしたっ」

「柚愛(ゆうあ)〜いい子〜そしたらお片付け〜はいあっち〜♡」


「は〜〜い♡」



ゆうあを見てるとなんか...この子のせい

いや産んだのあたしだし。あの時は好きだったし..ゆうあは好き..気持ちは分かるけど今は無理




「あゆ⋯続き話したい。」


「……うん」

それ以上何が聞きたいの..もう言おっかな





「あたしが好きな人はね!ただバイトして..寝て起きてだけしてる人!」

それなのになんでその人がいいか……自分で考えて。



「……。いつ」


「なに?!」

「いつ好きになったんだって聞いてるんだよ!バァァァン⋯」



⋯だめだ。ゆうあに変なとこ見せてしまう。


「ママ?パパ?……。」




「ゆうあ..大丈夫だからお風呂入っといで?一人で入れるようになったもんね〜♡」

「うんっ入れるぅ♡」

..ごめんね。ゆうあ

素直で可愛い⋯真っ直ぐ行ってくれた



「ちょっと考えて?」


「……。ごめん」


「ぢゃあ一つだけ言わせて...なんか⋯あたしも分からないけど。臭いが無理⋯昔の事もあるよ?でも……」



「⋯うん⋯。」




……臭い?どうゆう事それ。まだ28⋯ストレスで体臭⋯。



ありえる




「でも...でもさ。臭いで?……それで他に好きな人?関係なくない?!」

わからない⋯なんて言えばいいか。存在を否定するに等しい……臭い



「……。」



あるって顔してる⋯生理的に無理って⋯こんなの?まぢ終わってるぢゃん。おれ




「飲みいってくる...ゆうあ頼むね」


「……。」



止めてよ⋯。なんか言ってよ。全部全部おれ


……おれのせいなんだ


黙って風呂に行くあゆ⋯これが結婚生活?踏み込んだらダメなとこ?ぢゃあなんで結婚したんだよ!



「クソが。」





……「ガチャン⋯」





7時頃

「ガチャ⋯ン。」


「えな……だから一緒に住みたいって言ったのか?」

「……。」

「答えてくれ..」

背中向けて動かない恵那




「……ゆーと。住みたかっただけ!♡」




「は?なんで笑ってるの⋯怖いと思わないの?」

ある意味安心してるのか⋯それしかして来てないから⋯今は



「だってゆー居るし。」


「舐めすぎ⋯彼氏出来たとか周りにゆったらさ..そいつにもわかるぢゃん?」


「……うん。それわそうだけど」




「そうだけどぢゃないわあほ⋯」


「なんでアホとか言われるの?!確かに気持ち悪いし嫌だよ?!でも

⋯諦めるよ...普通。」




「何普通って⋯なら普通ぢゃなかったら?!⋯どうする!」



ゆー心配してくれるの嬉しい⋯でもなんかウザイ


「だ..だってそんなことしたら捕まるし。今までした事ないのに」



……コイツは本物の警戒心のない阿呆だ。

イライラする⋯。


「されてからぢゃ遅い!わかるよね?」

「……。」

こいつマヂで無いと思ってるね。こんな女マヂで嫌⋯守りきれねぇよ。





「本物の馬鹿だな⋯」



……そこまで言われないといけない事?

「なんでそんなにゆうの!」



「なんで?……はぁ?」

ほんとに分からない顔をしてる⋯分かってもらわないと俺が困るんだよっ



「そんな考えで⋯なんかあっても知らんよ……帰るわ」


「ゆーっ!」

「離せぼけっ。わからん奴とは付き合いたくない⋯しらん」


……なんで

……なんでよ



俺はえなを突き飛ばして




家を出た。

……久しぶりに飲みに行こう。

「ガチャ……ン。」









……ゆ⋯ぅ……。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る