thirty-three


「これは、なんというか、かなり手厚いですね」


 エイミーが言う。姫が密偵用に押さえているという部屋を見た感想だった。


 四人で拠点にするのに、必要最低限の部屋だ。そう言うと狭くも聞こえるけれど、四人で使える最低限の部屋といえばかなり条件の良い物件のはずで、実際、個人用に使える部屋が四つ以上、手洗い場は二つ、シャワールームも二つ、調理場を広く取ったキッチンが一つ、それ以外にも様々インフラも整っている有様だった。一方で築年数に関してはかなり重ねているようで、古くささがあった。入る際にかび臭さをまず鼻で捉えたくらいである。床や壁の擦り切れた傷も多いし、よく軋めば家鳴りもしょっちゅうあった。あくまで密偵用、長期で暮らすことは想定されていないから、リフォームも清掃もされていない。


 エイミーがそわそわとする。私も身を捩ってそわそわとしたかった。全員が初対面の他人というわけではないけれど、関係の浅い二組が突然同じ部屋に押し込まれることになったわけだから、気まずさでいえば私の人生の中でもトップクラスだった。衣擦れの音すら気に障るような、雨の日の教室の空気を携えている。


 とりあえず、気まずさに耐えかねた全員が個室に篭ろうとすることはなかったけれど、なんとなしで集合しているダイニングキッチンのテーブルには、そういう風に重い空気が落ちていた。ローゼに関しては壁際に立って背をもたれ、終始無言で苛立ちを隠すことはないし、クライネはぼーっと帽子で顔も見せず座り込むだけ。私はエイミーの顔をじっと見つめるくらいしかないし、エイミーはやっぱりそわそわとしている。場にいるのはこれで全員ではなかった。エイミーの髪を直したあのトゥキーラというメイドの女の子も来ていて、なんでもここから家が近いらしく、家事などの手伝いをしてくれるらしい。彼女はあまり雰囲気的なものを気にしないようで、部屋の壁際に立ってにこにことしていた。


「これを」不意に、魔女帽で顔を隠したままのクライネが声を上げる。「皇女から預かってます」


 鼻にかかった少女のような声がぶっきらぼうに言うと、クライネは懐から一枚の紙を取り出し、テーブルの上に広げた。そこには簡単な図形で屋敷の様子が描かれていて、それがシンメトリーのありがちな洋館なのが簡素な図形でも見て取れる。


 姫の話ではアパートメントからこの屋敷が望めるということだったけれど、ハンス辺境伯の側で対策されたのか、それとも自然にそうなったのか、林でろくに姿を認められないようになっていた。なので、地図はありがたかった。


「これは……屋敷の略図ですか?」

「辺境伯の屋敷だと、皇女が」


 手短に言うと、こちらも見ずにマントの胸元をいじくる。落ち着いてるように見えたけど、この人もこの人で居心地が良くないんだろうか。人と関わるのがそもそも得意そうではないけれど。


「……襲撃するなら正面突破しかなさそうですね。後ろは山で断崖絶壁、周囲は林で、家の周りは柵で囲まれてます。魔法にとってはどれも取るに足らない障壁には見えますが……、何人魔法使いを抱えているかですね。魔法使いの相手は魔法使いにしか務まりません。私のはどちらかといえば白兵戦向きですし」


 とりあえずの話の種ができたことで、多少行き詰まった感じが緩んだように思えた。図形を見ながらエイミーが言うと、それに対し、クライネは気取らずに答えた。


「何人いようが私が抑えます。でも、魔法使いを相手しながら他の手下は相手できません。奴隷まで殺してしまいかねないので、的は絞りたいところです」

「手下の相手か。クライネさんが魔法使いを全員相手してくれるなら、数も分かんないし、できれば残りの私たちで行きたいけど、屋敷に潜り込んで奴隷たちを逃がす役目も必要だから、外を抑えるのは二人かな――」

「なにか色々言ってるけれど――」


 私が言っているのを遮って、ローゼが反応した。棘を帯びた声で、やっとのことで引っ張られた会話の糸が重く断ち切られたように感じた。


「斎藤菜月、あなたが地主の前で全裸になって、『奴隷を解放してくださあい』って言えば全て済むんじゃなくて?」

「……は?」


 思わず睨み上げた。突然のことで言い返すこともままならなかった。気に入られていないのは気が付いていたけど、恨まれるようなことをした覚えはない。そんなことを言われなければならない覚えもない。エイミーも黙ってはいなかった。


「ローゼさん、なにを仰ってるんですか、どうしてそんなこと……」

「どうもこうも、得意でしょ? あなたが身体を売って、4000万の奴隷の代わりになったらいいじゃない」


 思わず嫌気が差す。腹立たしいとまでは思わなかったけれど、夢見が悪くなりそうだった。


「あの、私なにかしました?」

「なにかしましたですって?」


 はんっと鼻で笑うと、ローゼは私を蔑むように見て、その目でエイミーを睨み付ける。


「ねえ、青髪、あなた昨日一人で宿に残されて、その後この女が何をしたか知っている?」

「……パーティに参加したのでは」

「ああ、そうですね。それはそう。でも聞かされていないのですね、可哀想に。そのあとこの女は身体を売ったのよ。皇女殿下に」

「そんな……でたらめな」


 エイミーがこちらをちらと見る。流した瞳が私の瞳を見ると、ゆっくりと逸らされた。眉を下げた疑いの瞳は、私の身体をそのまま地面に突き刺す。首は横に振れない。言い方はどうあれ事実だから。ローゼの言うのは、私にとって謂れのない侮辱ではなかった。エイミーもエイミーで、ローゼの言葉を馬鹿らしいと一蹴できない。実際に私は昨日宿に帰らなかったし、ローゼが私の目の前で私のでたらめを言うような酔狂に見えるわけでもなかった。


「でたらめじゃありませんよ。じゃなきゃ、どうして昨日の今日でこんなに話が発展すると言うのです? 国が敵にしたくない辺境伯の屋敷に飛び込むことを許し、その上無罪放免にしてやり、雇った魔法使いも側近の騎士も、みな貸してやる、その切っ掛けは?」


 エイミーは私の目とローゼの目を見比べるみたいにして、手を胸元で硬く結び動揺していた。晩秋の木にしがみつき、風に揺られる最後の一枚の葉のように。信じたいけど信じられない。信じることは簡単だけど、信じないことも簡単だ。事実がない時は、どうしたっていい。でも、これには嘘がない。


「なに、簡単ですよ。そこのアバズレが、身体を売ったから」


 ローゼの声はコップの底に落ちた四角い氷のようだった。急速に身体の内側が冷えていく感覚を抱く。下腹部が雪を食ったみたいに冷たく、足先が、霜が落ちたみたいにぎこちなくなる。履き続けたローファーの中で、私の足指の関節が小さく鳴るのが分かった。机の上に乗る自分の指、白く雪で化粧をした、骸のように細い指先。爪の薄紅色が血の流れを教えてくる。私のその流動は、何よりぎこちなく、何より遅く、何より他人行儀で、何より現実離れしている。


「どうしました? なんとか言っては? いえ、言うこともないわね。青髪、あなたも可哀想な子ね。こんな、倫理も何も知らない女にくっ付いて……ああ、もしかして、あなたもそういうクチ?」


 蔑んで、落ちるとこまで落ちた視線。私は断罪を受けるべきだった。けれど、エイミーは違う。その矛先が他人に向けられるなら、黙って聞いてはいられなかった。それにそれは、姫に対する悲惨な言葉でもあった。


「――アバズレが身体を売ったとして、」


 私の声は、どこで響いても場違いに聞こえる。そう思っていた。けれど、こういう時には、そうでもなかった。


「国の崇高な姫君が、そのアバズレの身体を買ったわけ?」


 ローゼが前に出て、私の胸ぐらを掴む。身体ごと引っ張られて、椅子が倒れる。背中が壁にぶち当たって、痛みとともに大きな音がした。鋭い金属音が響いた。ローゼが剣を抜き私の喉元に突き付けた音だった。


「侮辱するな、取り消せ」

「取り消す? あなたの理屈を言っただけ」


 黒い前髪から、灰の色の瞳が覗いていた。知っている人以外はすべて敵。疑い深く伸びる細い眉が、顰められてそう言っている。健康に、そして愛らしく造られた容貌は、世界への憎悪で冷えきって見える。この女の顔を、こんなに近距離で見ることになるなんて予期しなかった。


 剣の切っ先が視界の端に映る。白刃の到達する先には私の薄い皮膚がある。怖気が立った。殺されそうになって恐ろしかったのではない。むしろ、もっと感覚的で抽象的な、セピア色で刷られた写真を見たあとのような恐怖と、自分のうちにまざまざと目覚めた酔いだ感情に対して。死ねると思った。死ぬことができると。そういうものを探し続けていたあの日々が再度胸の内で萌芽する。


 詩的な経験。死を想起させる重要な事物。つまり、校舎の窓から覗く固いコンクリートの地面。ホームドアの無い駅のホーム。減速せず通過していく列車。病気の予感。錆びた雨樋を通って落ちてくる汚れきった水滴。机の上の一ヶ月分の錠剤。高速道路を行き交う車両。視界を覆うダンプ車。目の回るような高層ビル。踏切の向こう側。ローゼの表情が揺らいだ。私の口角が上がったのを見過ごさなかったからだ。


「殺されたいわけ?」

「殺したらいい」突き付けられる剣の切っ先。それを手のひらで掴む。掴んだ先から熱を感じる。そこからじわじわと血が滲んで、床に落ちて音を立てた。いくら流れていたって役にも立たない液体だ。力ずくで自分の首元に持っていく。胸が苦しかった、悦びで、呼吸がしづらかった。自分の瞳が死んだ色を浮かべているのを、表情が死人のように冷たいのを感じる。知っている。だが生きながら死んでいると知った時に、死にながら生きた顔をしていたいと思わされた。「あなたの愛する姫君に、失望されたいなら」


 ローゼが私を殴り付け、右の頬に激痛が走った。光る瞳を見る。もう一度振りかぶられた拳を避けると、彼女の手が壁に衝突して鈍い音を立てた。


「いい、いいわ、お望みならここで殺してあげる。皇女だって甘ちゃんじゃありません。あなたを殺したって何も言わない」

「そう? 姫の肌の味も知らないくせに、何が分かるって言うの」

「……まるで、あなたは分かってるみたいな言い方ね。皇女を誑かした分際で、あの人の同情を利用して、それで取り入っただけでしょう」

「誑かした? あの子は朝も私を抱いた。そうやって納得できる理由を無理やり探そうとして、どうしたいわけ」

「でなきゃ、おかしいって言っているのよ」

「いつから見てる?」

「は?」

「姫のこと、いつから見てるかって聞いたの」

「そんなことどうだっていいでしょ」

「よくない。あの人を初めて心底理解したのが私だった。あなたが何年もかけて気が付かなかった空っぽなところに、私が水を注いでやった。あの人に必要なのは、あなたではなく私だった」

「戯れ言だわ! どうせろくでもない詐欺を働いたか、気色の悪い魔法でも使ったんでしょ? 鳥肌が立つ」

「ああ、また? まだそうやってみっともない現実逃避を繰り返すわけ」

「ろくに人を愛したことがないくせに」


 ローゼの黒髪が揺れる。深淵に覗かれた感覚がした。


「どうして自分ばかりが愛されていると、そう思えるというのです。どうせそうやって生きてきたのでしょう。周りの人間を見下して、自分が全て知っているみたいに。何が好きかも、何が嫌いかも知りはしないで、ただ弱点だけを見付けて、そこに漬け込むのが愛と?」


 ローゼの表情は、鋏で指を切り落とされるみたいに苦しそうだった。話し上手な人には見えなかった。言葉を紡ぐ時に、苦しそうに合間合間で息を吸う。息継ぎの方法も知らない、ぎこちなく生きている。この人の表情は、幼くも見えたし、大人びても見えた。無感情にも見えたし、情緒的にも見えた。


 この人にさえ愛されようとしたら、私はすぐにでもできるだろう。弱点を見付けて、そこに漬け込むことができるらしいから。けれど、私がそれを愛だと思っているのかどうかについては、はっきり断じられなかった。


「奴隷だって、本当に救いたいとは思っていないのでしょう」

「思ってる」

「じゃあ、全部買ってやりなさいよ! 人殺しも強盗も強姦魔も! そうじゃない可哀想な子羊たちも! 何が正しいか、人に頼まれなければ決められない分際で! 手前じゃ決められない善意を偽善と言うのよ!」

「それで、あなたは? あなたの善意は何? 何もしないこと?」

「そうよ、あなたみたいに、人を傷付けなきゃ為せないことなら尚更ね」


 ああ、そうだ。そうだった。いつも周りが正しい。景色を慈しむことも、愛に教えてもらわなければ無理だった。人との付き合い方も、友人が教えてくれた。目玉焼きさえ母親に教えてもらわなければ焼けなかった。みんなが正しい。なのに私は何が正しいのかをまるで知らない。私は悦楽に沈んだ顔で、彼女を見上げる。そして断頭台を引き下ろすみたいに口火を切った。


「ああ、そう、だから同じところでしっぽを振り続けていたの。可哀想な人」


 ローゼが舌を打つ。突き飛ばすような蹴りを、身を翻して避けた。テーブルの上に置いてあった杖を掴むと、両手で持って思い切り振り切った。空を切る音とローゼの腹部に激突する音が鳴る。これでおあいこだ。しかし、ローゼもやわではない。すぐに体勢を立て直すと、剣をくるくると回して弄んだ。


 ローゼがその剣を下から振りかぶる。その動きに合わせて杖を回した。


「地獄でよろしく」

『――ル・ダント』


 きっとどちらかが先に死ぬ。それかきっとどちらも。その覚悟は、ローゼにいっぱしの口を効いた時には完成していた。しかし、何も起きなかった。気が付けば私の魔法は発動せず、ローゼの剣は床に落ちていた。手の甲が衝撃を受けたみたいに擦れた痛みを発していた。


「死なれたら困ります。死なないようにやってくれませんか。こんな狭いところで。トゥキーラもいるんですよ」


 クライネが薄桃色の瞳でこちらをじっと見ていた。開かれた瞳孔がアスファルトのようにくすんでいる。


「菜月さん! 大丈夫ですか……っ」


 エイミーが寄ってくる。私の手のひらから流れる血を、自分のスカートの裾で強く押さえた。エイミーのスカートに私の血の染みが広がっていく。鼓動の度に痛みが増していった。


「クライネ! 余計なことをしたわね!」

「だから、死なれたら困るんですって」

「あのクソ女に、非道徳を地獄で後悔させる」

「なにが善意か分からなくて立ち止まっているくらいなら、私は人だって殺す!」


 声が響く。エイミーがさらに強く手を握った。感情とは、こんなにも取りとめのないものだっただろうか。胸の奥で凍っていた感情が、内部から沸騰して、表面にヒビを入れる。


「後先考えて足をもつれている暇があったら世界だって滅ぼす! 姫が私に恋をしたのは、残念ながら私がそういう人間だったから! 立ち止まっていることを正当化して、思い通りにならなかったら現実から逃避して、それが正しいなら正しくなくていい、それが善行なら悪くていい! 都合以外の物事がこの世に存在しているなら教えてよ! あなたが私を責めているのは、愛する人を寝取られたからじゃない! あなたができなかったことを、私のせいにしているだけ!」

「どんなに言葉を弄したって、あなたが人間の屑だってのは変わらない」

「ローゼ、私が屑で、あなたがそんなに高尚なら……!」

 

 あなたがそんなに宝石のように高尚で、取るに足らない屑と呼ばれる私のことを、そんなに責め立てるのなら。


 頬を涙が流れ落ちて行く。そんな自分が心底気持ち悪いと思った。思い通りに行かなくてごねているのは私も何ら変わりない。それを口に出すか出さないかだけ。見下した周囲は私と大差ない。ならどうしたらいい? なぜ人は分かってくれない?


「――あなたが! 人を救ってよ……! あなたが、人を愛してよ……。どうして立ち止まっていたの? 屑に居場所を奪われなければならなかったの? 私を屑と言うなら、私をさっさと殺して、私の代わりにみんなを救って、私の代わりにみんなに愛されたらいい! それをしてくれるなら私は生きていなくたっていい。その剣でこの首を切り落としてくれていい!」


 私の汚れが床に落ちるのを見て、ローゼは不意に諦めたような表情をした。エイミーが私の手を押さえながら、頭を肩に寄せた。


「泣かないでくださいよ、私が悪いみたいになる」

「泣いてない」


 ローゼが鼻で笑って、剣を床に突き立てる。椅子を引いて座ると、諦めたような表情が彼女に影を落とした。


「泣きながら泣いてないと言うのがあなたの生き方ね。愛してないのに愛しているというみたいに。……姫はあなたに何かを言った?」

「何か?」

「愛を、語った?」

「どうして?」

「いいから」

「好きだと言ってた、私のことを」

「あなたは?」

「私も、好きだと言った」

「本心で?」


 私はなにも言えない。自分の言うことが嘘か本当か、よく分からない。口にした途端にすべて、本当のことになっている気もした。


「分かんない」

「素直な奴ね。それで十分だわ。いつかあの人も気付くでしょう、現の夢だって。それまでは夢を見させてあげたっていいのかもしれませんね。菜月、あなたは何かを勘違いしているけれど、私はあの人に慕情を抱いてるんじゃない。寵愛のみです。変わらないでいて欲しいと思うのは親心と大差ない、私はあの子の親ではないですけれど」

「どういう関係?」

「さあ。これもまた現の夢。愛の夢――ああ、いや、そうでもないかも」


 ローゼは薄く笑って、騎士隊の制服に触れ、ボタンを優しく撫でた。


「話は終わり。まだ何か言いたいことでも?」

「ない」

「そう。……悪かったですね。アバズレとか、そういうのは取り消すわ」


 ローゼが重い溜息を吐くと、かえって空気が解れた。トゥキーラが奥から救急箱を持ってきて、私を通り過ぎてクライネの方へ行く。エイミーは俯きながらずっと、私の手からどくどくと出る血を押さえ続けていた。痛みももはや麻痺しつつある。急激に熱くなった胸の周りが浮遊したように思えた。

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