何もかもが管理されている世界で生きる子供。そこで貴重なのは「機能的である」ということだ。わずかな字数のうちに、子供が画一的になり、洗脳されてゆくプロセスが淡々と描かれる。ダークな世界観が、天空に建つビルの心柱のように。最後までびしりとお話を導きあげています。こうゆう世界、あっては困るのですが。100年単位の未来ではありうることかもしれない、と思う今が。一番恐ろしい。