第14話 ミッションコンプリート、です!
親子丼定食、親子丼定食、親子丼定食……忘れないように記憶しながら、列に並びます。私は……どうしましょう? 何を食べようか……?
列に並びます。普段なら面倒くさい時間ですが、ここはセンドライトスクール。アイドルだらけ、面倒くさいどころか至福の時間です!!
あ〜……!! 見たことあるアイドルがいっぱい!! いっぱい!! ふぁ!? あれはまさか海月 蒼大さ――
――……まぁなんてことずっと考えながら並んでいたら時間はあっという間で、無事、番号札を入手することに成功しました。
ミッションコンプリート!! ちなみに私は鮭定食を注文しました! 鮭、美味しいですよね!!
ちなみにですが、もう少ししたらこの番号札制ともさよならなんですよね……。
センライスマホでメニューを注文できるアプリが導入されるらしいです。そう考えると、こんな風に談笑しながら並ぶアイドル達を見ることができなくなることが、少し残念です。
けど、この混雑が無くなるんだったら他の方からすればかなり快適になりますよね!! きっと!!
灯里様の元へ幸せすぎる人混みを避けながら向かいます。私なんかがお邪魔になってますねすみません!! でも幸せだ……!!
「10番の親子丼の方ー!!」
あ、ちょっ待て呼ばれた!?
ちょうど人混みを抜け、灯里様が見えたかと思えば呼ばれ、結局Uターンして取りに戻りました。どうせなら本品を灯里様に渡したいですし冷めてしまいますからね!!
食堂のおばちゃんから親子丼を受け取り、また灯里様の元へ、と思えば鮭定食の番号呼ばれた気がしましたが、とりあえずおばちゃんには申し訳ありませんが! 一旦無視して早足で席へ向かいました。
灯里様はまたスマホを見ていました。何を見てるのか気になる……なんて、プライバシーの侵害ですね!? いえ、絶対覗かないので安心してください!!
「灯里様、親子丼です……!!」
「おわっ……ずいぶんと時間がかかったな……って、持ってきたのか? そこまでしなくても……いや、ありがとう」
トレーごとテーブルに置くと、不意をつかれたといった顔でこちらを見てきました。
と、灯里様に感謝されている……!!
その事実に思わずニヤけそうになり、「よ、呼ばれてるので、自分の取りに行ってきます!!」と急いで列へと走ります。
これで顔、見られてないはず……。
「どういたしまして」すら言えませんでしたが、どうしてもニヤけ顔は見せたくなかったんです。単純に気持ち悪いと思われるのが嫌でしたし……。
でも、嬉しいなぁ……!!
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