第6話 突然、メールが届きました。
……そんなこんなで、その他は何も無く……放課後になりました。
実際の対面はもう少し後、特別授業の時に会うことになっていたんですが……。
ピコンッ、そんな音と共に私のスマホにメールが届きました。
寮制なので、一緒に帰ろうとしていた杉原ちゃんを引き止めます。……あ、ちなみに私達IP科は全員1人部屋です!!
I科はその活躍具合によって複数人部屋とかになったりするみたいですが……嫌味に聞こえてしまうかもしれませんが、少し、羨ましいです。複数人部屋……友達作りには最適……!!
ていうかアイドルがシェアハウス……!? 覗きたい、めちゃくちゃ覗きた……すみません、つい本音が。
で、本題のメールです。私はすぐ脱線する……駄目な癖だ……。
杉原ちゃんは私を待ってくれていたようです。やっぱりめっちゃいい子……!!
パスワードを入力して、メールの差出人を見て……思わず、落としそうになりました。
『宵星 灯里』
え、なんで!? なんで!? と混乱する頭でしたが、内容を確認するため、バイブレーションがオンになってしまった手でタップします。
『宵星 灯里
To:小崎 透花
君が僕のプロデューサーだよな?
……知ってるとは思うけど、僕は宵星 灯里。これまで人気子役として有名だったから、テレビとか雑誌で一度は見たことがあるだろ。
で、ここからが本題だ。今から12レッスン室でダンスの練習をする。見に来ないか……と、まぁタダじゃない。スポーツドリンクを買ってきてくれ。今切らしちゃってて、できる限り早く貰いたいんだ。もちろん金は払うよ。
プロデューサーとしての仕事は金曜から、なんて聞いてるかもしれないけど、最初に言っておく、僕は人使いが荒い。せいぜいこき使うさ、覚悟しておけ。
と、いうわけで、今すぐ来い。』
「ちょっとぉ……昇天してきてもいいですか……!?」
「え、トーカ!?」
杉原ちゃんの驚く声に「すみません!! 先に戻っててください!!」と伝え私は走り出しました。すみません!! 杉原ちゃん!! 今すぐ来いとのことなんです……!!
向かうは食堂の購買。スポドリって色々種類あるけど灯里様はどれが好きでしょう……!
てか「切らしちゃてて」って可愛すぎません!? 「せいぜいこき使うさ」って……いきなりの俺様!! いえ僕様!! 私の心臓止めにかかってます!? それに「覚悟しておけ」って……うわぁぁぁぁあ!! かっこいい、かっこよすぎる……!! こんな文サラッと書けちゃうとか……これだからッ、アイドルオタクはやめれないんです……!!
……あぁ!! 選んでる時間が惜しいです!! とりあえず王道の『
本当、嬉しすぎる悩みです。
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