11話 藤原千夏(桜花)Ⅰ
普段のあっしーは私の言葉を遮ったり絶対しない。つまり確証がないといいつつ、あっしーはあれが本物だって確信したってこと。…へぇ、白の女神…ねぇ。
そういった背景から、桜花こと藤原千夏は、“女神”といった存在を今まで否定的に考えていたわけである。
「…ふ~ん、そう」
一介のゲーマーとして、それこそトッププレイヤーの一員であると自負していた千夏にとって、自分の知りえぬ情報に他のプレイヤーが先にたどり着いたという事実は、正直に悔しいものだった。だがそれと同時に千夏は確かな胸の高鳴りも覚えていた。聞けばどうやら“白の女神”と呼ばれるプレイヤーは、初心者ではないかとの噂があがっているという。
「ま、そこが一番問題なんだけどねぇ」
こうして人知れず小春は、一人の
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