第19話 坂城健吾 100歳の自己紹介

「では、最後に私だね」

 10番目の扉から来た私が話し出す。


 正直、全員思っている。


”どうしてそうなった?”


「では、最後に自己紹介するね。

 私は100歳。職業は、もう意味をなさない状態だね。


 今現在は、土星の外の小惑星地帯の宇宙基地で生活しているよ。

 まぁ、実はたまには地球に戻っているんだけどね。

 秘密のうちに。


 宇宙で生活するようになったのは、ほんの1年ほどだよ。

 まぁ、基地を作りながら暮らしているところだね。


 息子?

 地球で暮らしているよ。

 ふつうの生活をしていると聞いている。

 

 こんなことになったのは、想像の通りだよ。

 結局、戦争の後に我々の存在がだんだんと国家に知られるようになっていたんだ。

 もちろん、どんな存在か詳しいことは分からないようだったけどね。

 

 それでもって、それぞれの国家から危険視されるようになってね。

 全世界と対決するような形になったんだよ。

 それで地球を脱出したんだ。

 だから、現在では地球vs我々のような構図になっているよ

 以上だね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る