第11話 坂城健吾 60歳の自己紹介

注:前話を一部修正しました。

  あと、この後は完全にフィクションになります。


「では、次は私の番だね」

 60歳の私が言った。


「私は60歳。会社員・・だっただね。

 今日定年だ。

 N電機の設計部に所属している。

 無事になんとか、定年を迎えることができたようだ。

 一時期は・・・本当にあやしかったけどね。

 明日からは無職・・の予定だけどね。どうなるかはわからない。


 言っておくべきこととしてはだね。


 戦争があったんだよ。

 日本も、一部巻き込まれた。

 世界大戦まではいかなかったけど、世界中で争いがおこった。


 世界中で何十万人も死んだ。


 だから・・日本経済も、世界経済もボロボロになったよ。

 うちの会社は何とか継続できたけど・・ダメになった会社は多い。


 もう一つ言わなければならないことがある。


 今は独身だ。


 以上だね」

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