第3話 坂城健吾 20歳の自己紹介

「それじゃ、次は君だね」

 40歳の私が指名する。


 よれよれのTシャツにジーンズ姿の若者。


「え?俺?」


 不思議そうな若者。ちらっと、あちらの人物たちに目をやる。

 しばらく見ていて、なにやら合点が言ったらしく話し始めた。


「俺は、坂城健吾20歳。というか、もう名前は良いんじゃない?

 現在、大学2年生。N大学工学部情報工学科に通ってる。

 趣味は、ドライブとかバイクで出かけるとか、かな?

 ちなみに、彼女はいない。っていうか、つきあったことないし。


 今は、一人暮らしをしてる。バイトとかもしていて忙しいかも。

 バイトはハンバーガー屋。夜中に働いてる。

 以上かな」

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