第4話
玲子の料理を摘みながら仕事の話やお互いの趣味の話をしていると楽しくてついついお酒も進み、気が付くと焼酎からワインに切り替わっていた。
徐に玲子が立ち上がり
「ワインに合うチーズを買って来たんだった。」と忘れ物を思い出したように頬が淡いピンク色に染まった顔で冷蔵庫に取りに行った。
「玲子はチーズが好きだよな?」俺は玲子がチーズが好きなのを知っていたが、敢えて聞いてみた。
「あら、仁さんはチーズ嫌い?」
「そんなことないよ。」
「そうでしょ。一緒に食べようと思って買って置いたんだから。」とチーズを持ったまま俺の膝に馬乗りになってきた。かなりお酒が回ってきて行動が段々過激になっていた。受付嬢をしている時はまさか、こんなに酒に飲まれて変貌するとは想像もしなかった。
「チーズ食べないのか?」玲子の腰に手を回し意地悪く聞いてみた。
「ここで食べちゃダメかしら?」
「そんな可愛い顔で見つめられたらチーズよりも玲子を食べたくなるじゃないか。」
「あら、チーズと一緒に私も食べてくれるの?」そう言うとチーズを口に銜えた。俺は反対側からチーズを食べ始め、徐々にチーズが無くなりお互いの唇が重なり合った。
その瞬間、玲子の細い身体を強く引き寄せた。お互いが求めあうように何度も口づけを交わした。愛おしくで愛おしくて我慢できずに、玲子を抱き寄せたまま立ち上がり寝室のドアを開けた。二人でベッドに雪崩れ込んだ。
「遠慮しない。」
「仁さんに食べられるなら光栄よ。」と笑みを浮かべ俺を見つめる。俺たちは寸暇を惜しみ愛し合った。
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