第3話

 花と会って二日目

 僕は彼女の部屋にいた。彼女はパソコンのセッティングをしてくれと頼まれたからだ。

 彼女は一週間後に部屋から生配信に出演するため、セッティングをしなければならなかった。

 前までは両親やプロデューサーにやってもらっていたらしい。しかし、引っ越しをしてから、プロデューサーには住所を伝えていなかった(忘れていた)ため、来てもらうことは出来ず、両親は頼れないため、自力でやらなければならなかった。

 彼女は機械に弱いため、僕を頼ったらしい。


「セッティングはこれで大丈夫?」

「ありがとう!!」

「何かあったらまた言ってね。手伝うから」

「うん!」


 セッティングを終えて、僕は部屋に戻った。そのあと僕は、初めて女子の部屋に入った興奮が残り、眠れなかった。


 三日後


「~♪、~♪」

「(誰だろう)はーい」


 インターホンがなり、出てみると、花とスーツを着た男性が立っていた。


「なんでしょうか?」

「先日は私の代わりにパソコンのセッティングをしてくださり、ありがとうございました。私はプロデューサーのピドと申します」

「わざわざありがとうございます。私は久田暖人と申します」


まさかのプロデューサーさんだった。


 そのあと、今回訪れた理由と、これからも花のパソコンのセッティングなどを任せたいということを伝えられた。それなりに給料が出るということも伝えられた。

 僕は快諾した。そして、この日から僕は花専属のエンジニア?になった。

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