第4話
パドさんに花の機械関係を任されてから四日後、朝から僕は花の部屋にいた。
今日は花が所属しているグループの生配信の日だ。事前準備をするために花の部屋にいる。午後からでも間に合うのだが、今回は初めてアバターを使って配信をするため、入念に準備をし、万全を期して配信をするべく、朝から作業していた。
「朝早くからごめんね。暖人君。本当は私がセッティングできたら良かったんだけど。」
彼女にこう言われたが、全く問題ない。なぜなら、朝から自分の推しと同じ空間にいられるのだから。最高です。テンションが上がります。
数十分後、動作確認なども終えて声をかけた。
「セッティング終わったよ。確認してもらえないかな。」
「終わったの?ありがとう!」
彼女から感謝されて、嬉しくなった。そう思っていると、
「ぐぅ~、きゅるる。」
と、お腹がなった。寝坊してしまったため、朝ごはんを食べておらず、時刻は正午を回る所だった。
すると、花からこう言われた。
「お昼、一緒に食べよう?」
僕は即座に
「いいの!?お願いします!」
と答えた。推しと一緒にご飯を食べられる機会なんて絶対に無いことだと思っていたからね。提案されたら、即答するだろ。
10分が過ぎ、キッチンからいい臭いがしてきた。まさかの手料理だった。嬉しい。嬉しすぎる。推しの手料理を食べる日が来るとは夢にも思わなかった。もう死んでもいいと思った。
そして、花が席につき、食べようとしたら、花の携帯が鳴った。
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