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「心臓が痛むのか?」
小春が胸の辺りをぎゅっと掴んでいるため、政宗は慌てて小春の側に駆け寄ったが、小春はふるふると首を横に振る。
「……なんでもない。それより政宗くん、来てくれたんだ?」
「ああ、ごめん。ノックしたんだけど反応がなかったから勝手に入ってきたよ。」
「考え事してたから気づかなかった。」
「そっか。」
政宗は軽く微笑んで、ベッドの横に設えてある椅子に腰を下ろした。
窓から差し込む日差しが政宗を照らし、キラキラと輝いて見える。とたんに小春の胸はドキドキとうるさい音を立てた。
会えて嬉しいのに、上手く言葉が出てこない。
お互いしばらく見つめ合い、とたんに恥ずかしくなった。
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