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ある時、政宗が言った。


「優也、今度ウォーターパーク行かないか?チケットもらったんだよ。」


「マジ?ウォーターパークってあの最新のウォータースライダーがあるところだよな?」


「そうそう。父さんから優待券もらったんだ。」


「すっげーじゃん!」


「夏休みに行こうぜ?」


「あー、うーん。」


盛り上りを見せておきながら渋る優也に、政宗は不思議に思う。


「何、都合悪い?」


「いや、小春が……。」


「小春も連れて行く?チケットならあるけど。」


「いや、そうじゃなくて……ごめん、やっぱり行けない。小春が心配だから。」


いたく真剣な顔付きで言う優也の真意が読み取れず、政宗は茶化すように言う。


「お前のシスコン度半端なくね?」


「……シスコンって。……まあ、そうかもな。」


優也は自虐的に笑った。

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