7
優也と幼なじみの向井政宗は、小学生の時に親の都合で県外へ引っ越しをした。
優也と政宗は仲が良く、遊ぶときは大抵小春も一緒にいた。もちろんその時から優也は小春の心臓を気遣って、家でゲームをしたりとインドアな遊びをしていた。
小春も、「政宗くん、政宗くん」とたくさん遊んでもらった幼なじみのはずなのだが、全然思い出せない。
「今日は俺たちテスト勉強するからさ、小春もここで宿題をやりな。」
「はーい。」
「政宗、頭いいからさ、何でも教えてもらえるぞ。」
「うーん、何でもかはわからないけど、わからないところがあったら教えるよ。」
政宗の終始優しい口調に、小春はどんどんと緊張が溶けていくようだった。
それからも、政宗はちょくちょく優也と勉強のためと言いながら家に来るようになった。
その度に小春も一緒に宿題をし、政宗とだんだんと打ち解けていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます