押し付けられた役職は勇者のお供

てめぇら覚えていろよ?

 

 拝啓

 

 私にこの役目を譲っていただいた皆様押し付けやがったクソ野郎ども。お元気でしょうか?

 私は、日々勇者様のお世話をさせて戴いて毎日勇者に振り回される上に事後処理大変充実した生活を送っておりますに追われて死にそうだよ。クソが!

 他の方に付いて行かれた方々からの私がとても苦労しているのだから報告はどのようになっていますでしょうか他の奴らも同じ様に苦労しているよな

 王都から出発してそろそろ3月ほど経ちますので前回の報告書にも書きました通り、近々他の方々と進捗状況などの報告会そろそろこの苦労の様なものを開きたいと考えていますを分かち合いたい

 とりあえず、出発する際に話して遅くとも出発してから4ヶ月以内いた件はどの様にに引き継ぎをしてやると言なっているでしょうかう話しはしっかり進んでいるんだろうな

 

 今回の報告苦情は以上になります。この報告者が届く頃にはベスタの街に滞在していると思いますので、なるべく早い返答見なかったをよろしくお願いしますフリはするなよ


 それではまた10日程経ちましそれまでにはたら報告書を送らせていただきます返答ぐらい寄越せるよな?


 赤髪の勇者の付き人より




 と言う報告書を送ってから既に1月近く経つが、未だに返答は送られてこない。

 ここから王都まで確かに距離間あるが伝達の魔法がある以上、伝達を受け取る場所が限られるとしても返答にかかる時間はそれほど掛からないはずだ。

 よって、あのクソどもは私の要望を聞く気はないと言うことなのだろう。


 この憤りは何処に向けたらいいのだろうか。

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