第5話 帰国
最終テストが無事終わり、結果は合格だった。
修了式にて修了証を授与された。
シャンも合格していたが、そこには彼女の姿は無かった。
フライトのスケジュールの兼ね合いで、
僕はこのまま空港に向かわなければならなかった。
最後に一目シャンに会いたい。
そして、今まで共に過ごせた日々に感謝を伝えたかった。
空港に向かうバスの中で、
どんどん大学の門が小さくなっていくのを一人眺めていた。
いつも当たり前にようにあの門をくぐって通学していた日々が
僕にはもう来ないのだと実感するととても切なく、
日本に帰るのを今すぐ投げ出したい気持ちで一杯だった。
空港に到着し、
僕がカウンターに向かうとさっそく手続きを行った。
カウンターの女性は
もう何回もこの手続きをしているだろう素早い手つきで
システムに何やら入力をしている。
その姿に関心して見ていると、
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ノボル」
後ろから声が聞こえた。
振り返ると、そこにはシャンがいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます