第106話「醜悪な赤帽子をかぶる魔物……その名は『レッドキャップ』」
続いて2匹目のゴブリンとレッドキャップを鑑定する。
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ゴブリン (戦士)
(通常種・小鬼妖精系統・小型種)
(別名: 悪戯小鬼)
『使役可能個体』 第一次系統進化個体
・ステータスには個体差、系統差あり。
LV.12 HP.51/55 MP.10/10
STR.13 ATK.41 VIT.15 DEF.40
INT.11 REG.20 DEX.12 AGI.28 LUK.23
条件により使役可能
捕縛の魔物罠、使役強制スクロール、
従魔契約スクロール、使役の絆…etc
・必要条未達成により開示不可。
無骨な武器で攻撃する。
森で拾った錆びた武具や、木材を加
工した棍棒が基本の武器。
稀に人を襲った際に手に入れた装
備を使っている。
系統種では、ゴブリンの呪術師や
戦士、シーフ、アーチャー等武器に
よって系統が変化する。
知識レベルはかなり低いが、意思
疎通は出来る。
進化種には様々有るが一番有名な
進化先はホブ・ゴブリンであり、寿
命や知識レベルが大きく変化する。
オークの知識レベルが高い種に命
令されて共に行動することも多い。
ゴブリン棍棒、錆びた武器、錆びた鎧、
錆びた盾、木製盾、スリング、ゴブ茸
各貨幣、ゴブリンの指、ゴブリンの耳、
ゴブリンの心臓、小魔石、中魔石…etc
上記部位は武器、防具、etcは素材に
使用可能。
攻撃・防御:
斬撃、殴打、薙ぎ払い、強打、連打
蹴り飛ばし、噛み付き、引っ掻き
系統変化先(進化先)
・ホブ・ゴブリン
・小鬼
LV、経験値不足で鑑定不可。
稀に宝箱を落とす。(ダンジョン個体のみ)
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レッドキャップ
(通常種・邪悪妖精系統・小型種)
(別名: 醜悪なる赤帽子)
『使役可能個体』 第一次系統進化個体
・ステータスには個体差、系統差あり。
LV.14 HP.55/60 MP.55/55
STR.13 ATK.41 VIT.15 DEF.40
INT.20 REG.27 DEX.18 AGI.30 LUK.40
・人間種に憎悪
・聖霊・神獣・聖獣に対して恐慌
条件により使役可能
捕縛の魔物罠、使役強制スクロール、
従魔契約スクロール、使役の絆…etc
(人間種不可)
・必要条未達成により開示不可。
片手斧で攻撃する。
魔力を帯びた杖も持ち歩き、呪いを
主に使う。
鉄製のブーツを履くが、魔法がか
けられており、動きは非常に機敏。
人間種を見ると見境なく襲う。
穢れた生き物の為、穢れが多い場
所を好み、その様な場所には稀に複
数のレッドキャップが現れる。
知識レベルはかなり高く、常に血
に飢えている。
各貨幣、片手斧、鉄製の靴、魔杖、鉤爪、
赤い眼玉、気味の悪い毛髪、曲がった鼻、
レッドキャップの心臓、血塗られた帽子、
魔石(小・中)…etc
上記部位は武器、防具、etcは素材に
使用可能。
攻撃・防御:
斬撃、殴打、薙ぎ払い、強打、連打
蹴り飛ばし、噛み付き、引っ掻き
系統変化先(進化先)
・LV、経験値不足で鑑定不可。
稀に宝箱を落とす。(ダンジョン個体のみ)
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ゴブリンは斥候が1匹に戦士が1匹で、レッドキャップは一見ゴブリンの上位種とか思ったが全く別だった。
同じ妖精種ではなく、鬼系と邪悪なモノの差があった…ゴブリンの行き着く先がそのうちレッドキャップになりそうでも有るが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
スライムに手こずる冒険者がゴブリン相手に到底無傷にはいかないだろうし、レッドキャップなんてあんな醜悪な魔物見たら絶対無理だとしか言えない。
人間種を憎悪するとか言っている時点で、襲われるのは間違いなさそうだ。
取り敢えず、そうまがメインでこのパーティーのタンクの役割として前に立つ…
「くそ!バカな奴らめ…来るぞ!まずゴブリンをどうにかしないと、レッドキャップで怪我人が増える。お前達3人はバックアップで俺に続け!」
「馬鹿言うなよ!どこの誰か知らないハゲなんかのバックアップなんて出来るかよ!」
リーダーがそう言うと、すぐさま逃げ始める…ダメ冒険者達。
「くそ!アイツ等後で見つけたら痛い目見せてやる!」
「そんな事より来ますよ!タバサ!君は一番後ろで周囲を警戒!カナミはタバサを援護。」
「ソウマは盾で攻撃をいなして、ユイナとミクはチャンスがあったらゴブリン左を僕は右ゴブで!」
「「「「はいよ!リーダー!」」」」
「は!はい!リーダー周りを警戒します!」
ゴブリン2匹が前の4人の戦士に斬りつける、タンクが2名居たらしく何とか勢い付いた強打を凌いで居る…レッドキャップは他の冒険者を追いかけ回して居るのだが、バラバラに散って逃げて居るので今は重傷者は居ない様だ。
「前の4人、ゴブリン1匹を後ろに流してください!僕らが対処します!」
「すまん頼む!すぐに倒して加勢する…斥候を頼む!」
そう言って、4人組はゴブリンの斥候1匹を後ろに回す…ソウマは巧みに攻撃を盾でいなす…勢いの付いていない攻撃なので然程苦でもないらしい。
僕は体勢を崩したゴブリンの頸部にナイフを突き刺すとソウマが回り込んで蹴りを入れる…その反動でナイフの刃が抜けて倒れ込むゴブリンに覆い被さるようにミクとユイナがトドメを刺す。
「タバサちゃんこうやって連携で倒すのよく見ていて、次にゴブリンが来た場合は同じようにやって!確実に倒さないと被害が大きくなるから!」
この周辺は既に、僕らがメインでスライムを狩り切っていたのでスライムの被害はない。それを判断したユイナがタバサに指示を出す。
「はい!次が来たら真似します!武器は大丈夫です!周りにもゴブリンとスライムが新たに来る気配はないです。」
そうタバサが言ったので、僕は前の4人にゴブリンを後ろに流すように言う。
「すまん!流れる様に倒すもんだな!じゃあコイツも頼んだ。俺達はあのハゲた人の援護に向かう!頼むぞ!」
僕はそう4人組のリーダーの様な立場の人に言われて、横目で伺うとレッドキャップに猛打を繰り出して居るハゲの人が居た。
ソウマが上手くいなされて来たゴブリンの戦士に裏拳を喰らわすと、よろめいてコッチに来たので背後から横腹にナイフを突き立て、バックラーでゴブリンの上半身に荷重をかけついでに足払いで仰向けに転ばせる。
転ばせた時に上方向にナイフを引き抜いたので、致命傷間違いない。
僕は武器を振るわせない様に腕を踏みつける、反対の腕は既にソウマが踏みつけて居た、それを見たタバサがさっきの行動を真似して上から覆い被さる様にナイフを下向きに突き立てると、ゴブリンは動かなくなった。
「タバサちゃん!初ゴブリン?」
「はい!初ゴブリン止め刺しちゃいました!」
ソウマがそうタバサに聴くと嬉しそうにそして興奮がおさまらない感じでそれは大きな声で言う。
「喜んでいる所すまん!こっちの援護を頼む!周りのスライムを!」
僕が声の方を見ると、レッドキャップ相手に戦う4人の冒険者は盾で攻撃をガードしていたが、足元のスライムの消化液攻撃と絡み付きで上手く攻撃がいなせ無くなっていた。
急いで僕達は向かう。
激しい片手斧の猛打にソウマは腰を落としながらシールドを構えて割って入る。
ソウマの盾の使い方はロズさん直伝だそう簡単に攻撃は喰らわないはずだ…僕はそう思い女子4人に指示を出す。
「防御はソウマに任せて、タバサとミクとユイナにカナミは周りのスライムの駆逐を!」
「「「「はいよ〜リーダー!」」」」
先程のやり取りの言葉を覚えていたのだろう。声を合わせてタバサも返事をして来た…順応が早くて何よりだ。
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