遠距離恋愛の日

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。一日遅れましたが、12月21日は遠距離恋愛の日でした。紹介する予定だったのに忘れていました……」

「遠距離恋愛の日?」

「はい。1221の両側の「1」が1人を、「2」が近付いた2人を表しているそうです。ちなみに浦島殿は、遠距離恋愛についてどう思いますか?」

「俺は経験ないけど、周囲の話を聞いてると、会いたい時に会えないのがつらいって言うよな。デートは年に1、2回らしいぜ」

「そもそも恋人がいない我々は、デートの回数0回ですので、その友達よりもつらいですね」

「そう……か?」

「そうです。モテる男はつらいと言いますが、実際はモテない男の方がつらい」

「正論」

「ですが、最近はネットが発達しておりますので、昭和の頃に比べたら遠距離恋愛も寂しくないのでは?」

「確かに、ビデオ通話できるもんな」

「国内なら時差もありませんからね」

「でもやっぱり、ネット越しに顔は見えても、直接会うことの安心感ってあるんじゃないか? ほら、ビデオ通話じゃイチャイチャできないし」

「ええ、そうですね。そして片方が浮気に走る」

「いや、そんなことないだろ」

「ちなみにわたくし、遠距離恋愛を経てゴールインしましたが、その後相手に夜逃げされて音信不通になって離婚しました。これは遠恋の成功例と言えるでしょうか?」

「言えないと思うぜ」

「ゴールインしてるのに?」

「ゴールイン後に盛大にコースアウトしてるだろ」

「やはり遠恋は難しい……」

「お前のは遠恋以外の問題だと思うが、それはそれとして、会えた時の喜びが大きいのは遠距離恋愛の良さかもしれないな」

「そうですね。会えない時間の切なさが、時として愛を育てることもあるのです」「それを乗り越えて結婚したら、強い絆で結ばれそうだな!」

「ソウダネフフフ」

「ごめん、聞く相手を間違えたよ……」

「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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