ネット銀行
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。都市銀行の金利が絶望的なので、ネット銀行の口座を開設しました」
「え、早いな? 利息の話題が出たの1週間前だよな?」
「善は急げ。思い立ったが吉日。チャンスの神様は前髪しかないのです」
「チャンスの神様はモヒカンなのか?」
「気になって検索しましたが、どちらかと言うとザビエルですね。ギリシア神話のカイロスという神様です。それはそうと、今度のネット銀行は、定期預金の金利がなんと0.35%!」
「高いのか低いのかわからないな……」
「0.002%よりはずっといいですよ。100万円を1年間あずけた場合、あちらの利息は20円で、こちらの利息は3,500円なのですよ? 20円のコンビニ限定チロルチョコを175個も買えます」
「謎のチロルチョコ基準」
「利息が少ないにも関わらず、それでも都市銀行を選ぶ理由としては、店舗の多さがありました。ですが最近は、昭和の頃と違って駅やコンビニにATMがあるので、店舗の多さというアドバンテージは弱くなった気がします」
「そもそも銀行へ行かないもんな。振込も残高確認もネットでできるし」
「そうなのです。ちなみに浦島殿、メインバンクは?」
「緑がイメージカラーのメガバンクだ」
「SMBCですか。わたくし、看板を見るたびに、SMという文字が気になるんですよねぇ」
「実名を出すんじゃない! わざわざ色で答えたのに!」
「わたくしは赤のメガバンクです。UFJはユナイテッド・フィナンシャル・オブ・ジャパンの略だって知ってました?」
「だから実名はやめろ」
「都市銀行には都市銀行のいい部分がありますので、急に口座解約はしませんが、今後は貯蓄用にネット銀行を併用していこうと思います。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
「最近本当に恋愛要素ゼロだな……」
「賢く貯金して利息をデート費用に使ってください」
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