手作り指輪

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。先日、指輪の話をしましたが、実を言うと筆者は結婚指輪を手作りしましてな」

「そうか、金がなかったんだな……」

「違いますぞ? 手作りといっても、ビーズ細工とかではありませんぞ? 何十万円する、きちんとした指輪でございます」

「そんなもの、自分で作れるのか?」

「ええ。最近はハンドメイドがはやっておりますので、検索すれば多数ヒットすると思いますよ。制作の流れはこんな感じです。

①デザインを決める

②チューブワックス(ロウのような素材)で指輪の原型を作る

③原型を元にプロが鋳造して完成!」

「なんだ、鋳造はプロがするのか」

「そこはまあ、素人には無理ですからね。ですが、2人で一緒に原型を作る作業は楽しいですよ? 切ったり削ったり磨いたり、プラモ好きにはたまりません」

「うーん、俺は不器用なんで手作りはちょっと……」

「そういう場合は、スタッフが丁寧にフォローしてくれますぞ。具体的には、お客さんの原型を尊重しつつ、いびつな部分はさり気なく直してくれる感じです」

「なるほど」

「制作風景をビデオ撮影して、記念に渡してもらえるお店も多いですね。結婚直前の素敵な想い出になること間違いなしです」

「ちなみにそれって、自分で自分の指輪を作るのか? それとも相手の指輪を作って贈るのか?」

「そこは最初に選べます。筆者と夫は、議論の余地なく、2人とも自分の分を選択しました」

「何故」

「いやほら、相手の分を作ったら、失敗した時責任取れないですし……」

「結婚前から信頼関係が足りなかったということだな。だからすぐに離婚するんだ」

「まさに正論」

「ともかく、手作りは愛着がわきそうだな。プロのフォローがあるなら安心だし、俺も選択肢の1つとして考えてみるよ」

「その際は是非、相手の指輪を作ってあげてくださいね。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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