誕生石

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。浦島殿は、誕生石をご存知ですか? 前回は指輪のサイズについて話しましたが、彼女に指輪を贈る際は、相手の誕生石を意識すると喜ばれるかもしれません。以下、リストです」


1月 ガーネット

2月 アメシスト

3月 アクアマリン

4月 ダイヤモンド

5月 エメラルド

6月 パール

7月 ルビー

8月 ペリドット

9月 サファイア

10月 オパール

11月 トパーズ

12月 ターコイズ


「色々あるんだなぁ」

「はい。宝石メーカーによって若干主張が違いますが、だいたいはこの通りです」

「ていうか、値段の差が大きすぎないか? 彼女が4月生まれだったら大変だな」

「まあ12か月もあるわけですから、差が生まれるのは仕方ないかと」

「俺よく知らないんだけど、指輪って普通は誕生石を贈るものなのか?」

「人それぞれですね。彼女の誕生石を贈る場合もあれば、自分の誕生石を贈る場合もありますし、1つの指輪に互いの誕生石を入れる場合もありますな。なので、彼女が4月生まれでも、決して身構える必要はありません。ちなみに、筆者は9月生まれなのでサファイアを入れました」

「え、でも、離婚したんじゃ……」

「指輪は大切に保管していますよ。それはそれ、これはこれです。浦島殿は恋人と別れた後、思い出の品を捨てる派ですか? それとも取っておく派ですか?」

「あまり見たくないけど、捨てるのは忍びないから、箱に詰めて取っておく派かな」

「開けてはいけない箱……死亡フラグ……」

「それは言うな」

「ともあれ、女性は記念日を大切にすることが多いですから、誕生石を調べて贈ったら喜ばれるのではないでしょうか? とはいえ、プレゼントの価値は、値段で決まるものではありません。宝石が難しい場合は、もちろん真心がこもった他のプレゼントでもいいでしょう」

「結局、大切なのは気持ちだよな!」

「はい。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る