共通の趣味
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。気になる異性と親交を深めたい時『共通の趣味を持つ』というのは1つの王道でございましょう」
「ああ」
「同じ趣味があると、自然と話題が増えますからな。相手の好きな音楽を聴いたり、相手の好きなスポーツを観たり、相手の好きな映画をレンタルしたり。手軽なのは、まあそんなところでしょうか」
「相手の趣味に触れると、人柄がなんとなく見えてくるし、ちょっと近付いたような気分になれるよな」
「ええ。今は人と気軽に会うのが難しい状況ですが、会って話すだけが恋愛ではございませぬ。恋しい相手に想いを馳せながら、そうやって1人で過ごすのも奥ゆかしいものでございます」
「俺の趣味は釣りとゲームだけど、どこかに趣味の合う女性はいないだろうか」
「ゲーム? そういえば以前、筆者は某刀剣ゲームにハマっており、旦那にも無理やりアカウントを作らせましたぞ」
「強引すぎる」
「ですが、意外と楽しんでもらえたようで、京都で開催された刀剣スタンプラリーに2人で参加しましたな。まあそれも一瞬で、旦那はゲームをやめてしまったし、その後プライベートが泥沼化して離婚しましたが! このエピソードからわかるのは、好きな人と共通の趣味を持つのは良いことですが、一方的な押し付けはむしろ逆効果だという教訓でございます」
「まあ、人によって価値観は多様だから、好きな相手の趣味でも楽しめない場合はあるよな……」
「はい。共通の趣味で盛り上がるのは結構ですが、自分が楽しめない場合は、無理して合わせる必要はありませぬ。長く付き合うほど、この姿勢は重要ですぞ?」
「今日は、ちょっと暗いまとめになったな」
「いいえ。運命の相手なら、趣味がまったく違っても一緒にいて楽しいですし、話題も尽きないものでございますよ。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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