恋愛シミュレーションゲーム

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。今回の講義は、恋愛シミュレーションゲームを使った実習でございますぞ。ソフトは、と○めきメモ○アルをご用意しました」

「待て、とき○モはいいが、それ元祖じゃないか? このご時世にスーパーファミコンで実習するのか?」

「最新のハード機は予算の都合で買えませなんだ。何しろこの講座の受講生、浦島殿1人でございますからな。わたくし、自分の力不足を痛感しております」

「まあ、諦めずに講義を続れば、きっと受講生も増えていくさ……」

「そ、そうですな。では気を取り直して実習しましょう。わたくしが途中まで進めておきましたので、浦島殿はセーブデータから始めてくだされ」

「よっしゃ任せろ……って、このセーブデータ、ヒロイン全員に爆弾ついてる?」

「浦島殿の現状を正確に再現しました」

「失礼すぎか!」

「違いましたかな?」

「いや、反論できないけど! 実際そういう状況だけど!」

「わたくしも、似たようなものでございますよ。妻が急に夜逃げして離婚……」

「その話、長くなるからやめような。とにかく、ここから告白エンド目指せばいいんだろ? やってやんよ!」

「強気ですな」

「ふふ、知らなかったのか? 俺は、と○メモシリーズ全作品全ルートを制覇したガチ勢だぜ(ニヤリ)まず爆弾はわざと全部爆発させて、その後1人に絞って好感度上げだな。待ってろよ、伝説の樹!」

「素晴らしい情熱ですな。そのパワーを1割でも現実の恋愛に向けてくだされ」

「うし! スチル1枚回収!」

「聞いちゃいねえ。まあ、のめり込みすぎは禁物ですが、バーチャルな恋愛も時にはよいものでございます。推しの存在は大きなパワーになりますからな」

「そうそう、栄養ドリンクみたいなものだよな」

「はい。現実の恋愛も二次元の恋愛も、どちらも上手くいけば何よりでございます。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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