RZV500R日記

第125話 優しい気持でフォーサイト

映画のシュワちゃんが出てくるのは、もうちょっとあとで

りえちゃんがCMで「しゅわちゃーん」と言ったとこから

そんなふうにいわれたのかな？なーんて。

（そうそう、「北の国から」と言うTVで

りえちゃんがAV出演、なんてネタがあったっけ。

朋ちゃんと一緒だなぁ、なんて思ってみていた（笑）

こっちは裏ビデオだが。

売るものがある奴はいいなぁ・・・なんて、俺は思っていた（笑）。

CBX７５０Fは、あんまり人気は無かったみたいだけど

ホンダとしては画期的なバイクで、前１６インチ、オイルクーラ標準、

フレームマウントカウリング。

簡素で安いバイクが多いホンダの割りには部品が多かったり。

シートもふかふか。でも、テールカウルがあって

シートの長さ自体はXVの方が長くて。

女の子には不評だった。

それに、１６インチの前輪だし

エンジンが高い位置にあって、傾く時に

ひら

と、一気に傾く（ホンダはだいたいそうで、頭が重い）ので

そのあたりも女の子は「怖い」と思うようだったり。

ナンパのヤマハである（笑）。RZVは別だけど。

結構、タンデムすると

後ろのモノショックがエアサス・ぷリロードなので

結構沈むから

坂道のコーナーなんかだと、よくステップを擦った。

それで、バックステップをつけたりして。

当時は改造が厳しくて、付けてるだけで捕まったから

O&Tと言う、ステップボードそのものを取り替えるタイプのバックステップを付けた。

それと、マフラーがタンデムステップの下を通るので

女の子の靴の底が当たって焦げたりする（笑）。特に横座りするとね。

それで、右一本出しのモリワキ・フォーサイトを付けたりして（＾＾）。

これだと、左は何にも無いので横座りしてもダイジョウブ。

でもまあ、CBXにしてからあんまりタンデムでお出かけはしなくなった。

なーんとなく、XVのあの優雅な感じが好きだったのだろう、洋子ちゃんとかは

特に。

お嬢さんだし。

モリワキも、ゆっくり走れば静かだった。

でも、エアクリーナーの入り口をカッターで切っちゃって（笑）

メインジェットを＃４５あげたら

結構、レーサーっぽい太い音になった。

当時はもちろん、フォーサイトマフラーも違反だけど

なぜか捕まらなかった。

CBXは、どちらかと言うと

スーパーのバイト仲間、あの落合さんとか

サーファーの女の子の好みだったみたいで

昼間、時々海岸沿いをCBXで走りながら

「ビッグウェイヴ」なんかを聞いてたりして。

堤防の上で、波を見てたりすると

落合さんが「こんにちは」なんて。にこにこして。

サーフィンをしてるのかと言うと、そうでもなくて。

「浜の近くだから」おさんぽしてる、とか。

サーファーも、ファッションでしてるだけで

ほんとは、そんなに波乗りが好きな訳でもないとか（＾＾）。

まあ、幼稚園の先生になりたいタイプだから、あんまりサーファーって

感じでもないかな、なーんて思ったりも。

ちょこっと、後ろに乗せてあげて

家のそばまで堤防の上走ったりして。

４気筒だと、低速が効いてそういう時はいい。

「昼間、なにしてるの？」とか聞かれて

「寝てたり、音楽したり」

堤防の上の、砂混じりのコンクリート。

風も、なんだか海の香りで。

音楽・・・は好きだけど

ジャズみたいな、自由な演奏が好きで。

到底、自分はこの域には達せないと・・・諦めていた。

リチャード・ティーとか。

ジョージ・ベンソン。

今思うと、達せたら大スターだよね（笑）と思うのだけど

器楽で、メロディを楽しめるように作るのは結構、難しい。

聞いてた音楽が高度すぎたんだろうな、と･･･今では思う。

幼稚園の先生、みたいな

道がはっきりわかっている、堅実な落合さんはいいなぁ、と

思ったりした。

「音楽かー、いいわね。作れるなんて」と、にっこり落合さん。

それじゃ、またバイトで、と・・・

明るく、手を振って帰る落合さんを見送って。

俺は、CBXのセルを回して

ゆっくり、松原を走った

午後２時。

オートバイは、そんな時にいい道具だったりする。

CBXはツアラーだから、よくあちこちを走った。

スーパーのバイト仲間の田中くんは、歯科技工士専門学校に行きながら

夜バイトしてる好青年。

背が高く、すっきりとした・・・・昭和の大スターみたいな感じ。

佐田啓二だったっけ、あの息子さんみたいな。

中井貴一、だったかな。

あんな感じで。女の子の人気も高かったけど

大人しくてマジメなので、気楽に話せるタイプ・・・でもないようだったけど。

彼が、クルマ、スプリンタートレノ（TE51）を持ってたり。

バイクも好きらしくて。

俺がCBXを持ってたから、暇な時にちょっと、秘密のテストコースをタンデムで走って

ステップをすって走ってたりすると「すごい！」と、びっくりしてたりして。

それで、一緒に走ろうよ、ってことになって。

彼は、どっかからハスラー２５０を借りてきて。

友達はVTとか、XLとか。

学校の友達らしい。

それで箱根に行って、十国の方へ行こう・・・・って

俺はずいぶんゆっくり走ったつもり・・・・だったんだけど

例の右コーナー。側溝のふたが無いところで

田中くん、オーバーラン。

側溝にハマって、転んだ。

あーあ。

飛ばしてたつもり無かったんだけど。ハスラーって難しいのかなぁ。

俺は、行きつけのバイク屋さん呼んで。引き取ってもらったりしたけど

どっかのドライブインまで走って、電話借りて。

まだ、携帯電話は普及してない時代で。

それで、彼はバイク屋さんに悪いからと・・・・

VT250FEかな、新車で買った。

お金持ちである（笑）。

俺は、その頃は

最初XVを買ったバイク屋さんとは別のバイク屋さんに行っていた。

と言うのは、最初のバイク屋さんは外車が多いお店だったんだけど

Yが、ツーリングクラブとケンカしたので（笑）

俺も同類だと思われたし、Yもまた、そのバイク屋さんに

ケンカ売れ、みたいな事言うから

メンドクサイからやーめた（笑）。

ヤダネー、モテナイ奴って（笑）徒党組むなんて嫌いだよ。

Yは、そういえばなんとなくそういう所、腐った女っぽいなあと

当時から思っていた。

後々♂♂になるだけのことはある（ｗ）。

って、CBX以降は箱根のそばの、山賊みたいなオヤジさんの

バイク屋さんで買っていた。

このオヤジさんはすっきりしてていい人、ガッハハ、と言う感じ。