第124話 手話ちゃん
まあ、それはそれでいいと思う。
処世術で生きていくよりは遥かにいい。
とは思うが、関わりたくは無い(笑)。
から、reject(笑)。
レコードの針を上げるように。
後で聞いた話では、朋ちゃんは
俺がrejectした後に、ナースを辞めて
結婚したらしい。
正直、さっぱりした(笑)
めでたしめでたし。
元々は・・・中二の時に
偶然、音楽仲間だった朋ちゃんが
「家がビンボーだから、お金稼ぎたい」と言うので
「ナースだったら、奨学金出るし」と、薦めたのは俺だった。
が。
だからと言って、その後の人生までは知らないし
堕ちた天使になっちゃった彼女の面倒まではゴメンである。
(このあたりは、「ほのぼの高校」に書いてある通りで)。
なーんとなく思うのは、スナックのアルバイトと言っていたが
そっちがメインになっちゃって、堕落したのでは?と言うあたりだったけど
それはその人の自由だし、俺からみて堕落に見えても
本人が幸せならそれでいいと思う。
ただ、
もっといい子が一杯いるし(^^)。
その方が楽しい人生である。
CBX750Fは、4st4気筒らしく
整然と、スムーズに。感情無く回る。
ホンダ・エンジンの不思議なところで、ストレス無く回る。
摩擦が少ない、そういう印象で・・・。
そーいう、纏わりつくメンドクサイ女とか、ぜーんぶ捨てたいと思っていたので
丁度良かった。
ノーマルエンジン時代のCBX750F(RC17)は、冷静な感じで
CBX1000に良く似ていた。
しゅーん、しゅーん、と、良く回る。
気がつくと120km/hくらい出ているバイクだったから
ヘタに乗ると、転ぶ。
カーブをそのまま回れるわけもないから。
いつだったか、海岸沿いを走っていたら
知らずに100km/hくらい出ていて。
対向車線に白バイが居て。
Uターンしてきたから急減速。
50km/hに落として、セーフ(^^)
なんて事もあった。
乗ってて楽だけど、なーんとなく・・・・XVの方が面白かったなあと
そう思ったりしている俺だった。
どことなく、ホンダエンジンって無機的なのだった。
まあ、エンジンって無機なんだけど。
乗っていると冷徹になるような、そんな気もした。
XVやRZだと、温厚、とか、熱血、みたいな気分になるけど・・・
面白いもんだと思う。
まあ、CBXだと・・・女の子が「ステキなデザイン」とは言わないので
それがキッカケと言うおつきあいは少なかった。
同じレジ掛かりの女の子たちは、ローテーションで場所が変わるのだけど
忙しい場所と、そうでない場所が解る。
時給だから、楽なところにあたると嬉しい。
忙しい場所にあたると、大変。
そういう時でも一生懸命に仕事する子は、なーんとなく好感だったりもして。
姉妹で、よく似てて。
お姉さんはメガネで、妹はそうじゃなくて。
丸顔で、マジメそうで。
そのふたりは手話通訳が出来て、そういう仕事に進むために
学校に行きながら働いている、と言う。
そんな子が多いスーパーのバイトだった。
どっちかと言うと、そういう子が「愛しいなぁ」と思う俺だったりする。
エロティックだったり、お嬢さんだったり。
それはそれで愛しいとは思うけど(^^)。
見た目がどうでも、家柄がどうでも
そんなの関係なしに、何かに懸命な人は
いいなぁ、と思ったり。
求めるんじゃなくて、求められるところに。
日刊アルバイトニュースのCMみたい(^^)。
♪求めらーれる人をー
求めるあなーたにー♪。
その手話ちゃん姉妹は、レジが離れてても手話でおしゃべりしてるので
「いいね、テストの時」とか言うと
手話ちゃん(妹)は、「先生も知ってるもの」と。
中学生みたいに笑うので
とても可愛かったり。
手話ちゃん(姉)は「オートバイっていいですね。自由で」
と言うので「そーかなぁ」と・・・
そんな風に思ったことはあんまりなかったけど。
いつもはチャッピイでバイトに来てるから「これもオートバイ」と言って
乗せてあげたりして。
「これなら乗れそう」と、にこにこしてて。
原付免許は持ってるらしいので、その辺を一回り乗ってもらったりして。
おばさんフェイスのこの子は、今もおばさんで・・・・。
いいね、老けないで(笑)。かわいいおばさんである。
洋子ちゃんも、みゆきちゃんもそうだったけど
星占いの理論的根拠とか、血液型占いの妥当性とか
そういうお話をすると、割と、手話ちゃん(シスターズ)は
ノリが良かった。
知的な職業だから、なのかな。
聾学校の教師を目指しているとか・・・・そういう話だったから。
そのテの、神秘、といわれているものの論理化、みたいなお話は
今の女の子も、割と好きである。
俺は、2021年の今も割と若い女の子と触れ合う機会が多いが
そういう時に、このテのお話をすると・・・
職場のせいもあるけれど、割と面白がってくれる子が多くて
その辺りは変わって居ないな、と、安心したりする。
ただ、先の人生の保証が何も無いので
刹那的な子が多くなったとは思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます