第115話 純情乙女の洋子ちゃん

まあ、別にミュージシャンで生きていこうなんて気負いも無かった。

毎日楽しいから、それでいいと思っていたし。





恋愛なんてウィルス感染みたいなもんだから、マジメにするもんでもないし。(^^)。


今流行りの、アレのウィルスなんて・・・全身におちんちんがついている。

S-たんぱく質と言う、アレだけれども。

アレが、細胞にあるACE2レセプタと言う、まあ、おまPI===を求めているワケだ・・

と、こう書けば解り易いのだけど。医学書も(笑)。


誰にだってわかるが。なんで、あんなにメンドクサク書くの?


この、おちんちんが、おまPI====を探す手伝いをしている酵素があって。

それを阻害する薬も、いろいろ出ているみたいですね(^^)。



スケベの手と、女の子のオテテ、みたい(^^)。



スケベが、あとちょっと、あとすこし・・と、じりじり・・手を下に伸ばす。(酵素)


女の子のオテテ(酵素阻害薬)。


こう書けばよく判るのに。ウィルスに効く薬の解説。(^^)。






おっと、脱線。




セブンイレブンがあったところ

高級住宅地なので、近所のお嬢さんが結構、バイトに来てて。


そのひとり、洋子ちゃん、と言う・・・小柄で、控えめ、乙女ちゃんなので

なんでも怖がる・・・と言う。そんな子をYが好きになった(Y本人は否定するが)。


俺が、セブンイレブンを首になった後、最初に行ったのが

近所にあったお菓子工場だった。


ミルクキャンディとか、パイ、チョコレート、なんかを作る工場で。


そこの期間従業員になって、2交替で働いていた。


B勤務だと、終わるのが22時で、それからバイクで帰ったり。

帰り道にあるYの家に、寄ってあげたり。



そこのYの、新築賃貸住宅は

農協が建てて貸しているのをウチのハハが教えてあげたら

Yのお父さんが借りたワケで。

俺はまあ、一宿一飯の恩義(?)で

おとーさんに有難がられて。ジーパンだったか、なんか

買ってもらった。



このおとーさんは、とても朗らかでいい人。


バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクに似ている(笑。医学博士だが)。



Yが事件を起こしたので、時効まで地方に逃れる為に

田舎病院を転々とする・・・と言う決断をした、とても愛情に溢れた人。



そのYの事件と言うのは、前にも書いたけど


Yの筆卸しをした女の子(笑。美大生)が・・・悪い男に引っかかり

麻薬中毒にさせられて、連れまわされた。


ところを、YとN妻さんが、カワサキ・マッハ750で殴りこみに行って

奪還・・・・と言う。


人助けなのだけど、やった事は暴力事件だから・・・・起訴されたら有罪になってしまう。


ので。


(ただ、麻薬所持をしていたので、その悪党も警察を呼べなかったらしいが。)



万一、捕まったら暴行傷害罪・・・と言う訳。


それで、Yは医大受験を時効まで先送りして、地方に逃れていた、と言う・・オハナシ。



まあ、それで、その女の子は感謝はしたが・・・Yとヨリを戻す事は無かった。


もともと、筆卸し(笑)もデキココロだった、と言うワケ。



そんなYは、何故か俺と、その洋子ちゃんをくっつけようとするのだ(笑)。




「自分で付き合えよ」と、俺は言うのだが。



実際、俺は、他にも可愛い子がいっぱい居たので(笑)。

わざわざ、お高い令嬢なんかに関わるつもりも、なかった。




でも、しつこく言うので・・・・とりあえず、洋子ちゃんに電話を掛けた。



(電話番号くらいは知っているの。笑)。



んで・・・「もーしもしー、あー、セブンイレブンの者ですが」と、お母さんに言うと

お母さんは「ああ、あの・・・面白い人ね。ちょっとまっててね。


よーこ、よーこ、電話よー。あの、バイクの面白いひと


とか、保留してても、昔の電話だから

オルゴールに受話器を乗っけるやつで。聞こえちゃうのね(^^)。



とてとてて・・・と、ヨーコちゃんが駆けてくる。


小柄だから、ちょこちょこ。



「ハイ。あー、こんにちはー。お元気でした?」と、ヨーコちゃん。



俺は「あー、あのさーぁ、ちょっとヘンなハナシなんだけど。あのYね。よく店に来てた。

でっかい奴。アレがね、ヨーコちゃんに会いたいんだって。」



ヨーコちゃん、身構える。(笑)「・・・・何故ですか?」




俺は「わかんないんだけど。ハナシ聞くだけでいいんだと。嫌なら断るけど、どうする?」




ヨーコちゃん、少し考えて「一緒に来てくれますか?、それなら」



俺は「そりゃ、勿論。危ない事無いから(お嬢さんだし)。」




ヨーコちゃんはすこし安心して「それなら・・・・水曜の、学校終わってから。駅で

待ち合わせでいいですか?」



電車で、どっかの短大だったかに通ってるとかで。



「あー、いーよ。んじゃ、6時ね。はいはい。待ってるよー」






そのハナシをYにすると「なんだ、随分信頼されてるんだな。お前は。

俺は怖いのか」



そりゃそうだろう。得体の知れないでっかいおっさん(27歳だったが、この時)。

が、会ってくれって言えば、ふつーは怖いよ。


俺は、19歳だったかな。この時。




それに、このYはちょっとヘンなところがあって。



俺とかNし山に「ちょっと金貸してくれ」とか言って


その金でエロトピアを買ったり(笑)。



Nし山は笑って「金借りて買うホドのものかよー」と。



Yはマジメに「いや、今買わないと二度と読めないかもしれない」



そーいうところが顔に出るらしく、Yはモテなかった(笑)。


そのおっさんが、純情乙女のヨーコちゃんに「会ってくれ」



・・・・そりゃ、怖いよ(笑)。ねぇ。





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