第114話 エルちゃん

この舞ちゃんは、どでーん(^^)としてるので・・・・

SRの後ろに乗せると、べったり(笑)


背中にトドちゃん(^^)。夏は暑いなぁ、と言う感じ。

おちんちんが元気になってしまう(^^;


舞ちゃんも発情期だったのだろう。

バイトしてても、ひと目を忍んですりすりしてくるし。


当時流行ってた「かぼちゃワイン」と言うマンガがあって

あのヒロインの女の子、エルちゃんみたいな感じ、かな。


でもまあ、早稲田に頑張って入った、と言うだけのことはあって

勉強家だったし、まあ・・・三文文士の窪田くんには似合いだろうと

カレにあげた(笑)。



けど、振られたし(^^)、そのショックかどうかしらないけど

本屋も辞めて、以後、音信不通。


あーあ。



かわいそーな窪田くん。噂ではRZに乗っていて

バックしてきたダンプカーに轢かれちゃった、とのこと。


見えないからね、ダンプって、真後ろは。くっついてると危ないの。




このエルちゃんは、なんか、他の男にも人気で・・・・。

ここの本屋さんは、コミックのコーナーが独立してて

中二階の一角にあって。


そこは、下からも、2階のカフェからも見えないので


エルちゃんが店番してると、2階のカフェーの軽薄男たちが、よく来て


おさわりしていくとか(笑)。



ダイナマイト・ボディー!だからね。(^^)。


中でもラビくん、と言う、痩せててかるそーな奴は

けっこうHで。


おっぱいにさわったりとか、お尻なでたりとか。



と、エルちゃんが窪田くんに言ったので


窪田くん、激怒。


3階の倉庫で、乱闘になった事もあった。


あーあ。



俺は、本屋で店番してたんだけど


カフェのウェイトレス、由美ちゃんが


「来て!早く!」



とか言うので



「coming! coming! 」なんて、アメリカのエロ本みたいだなぁ(^^)」とか言いながら。


「もう来ちゃったの?高感度ー」なんて、バカなこといいながら。



倉庫へ。




俺はカンフーをしてたから、止めたけど。

ついでにラビを蹴っ飛ばしてやったが(笑)。


それで撃沈(w)なーんでぇ、大した事ねえなぁ。と。





このことで、カフェーの若い男たちの中には俺を「兄貴」と呼ぶ奴も出てきた。



ウェイトレスちゃんたちも、用心棒にいいと思ったのかもしれない。



その若い男のひとり、髪をチャにして、なんか、メッシュを入れてる

いかにも悪そーなウェイター、でも、人はいい奴で。


カレが、よく、暇な時に話し掛けてきて「SR好きなんです」とか

にこにこするので。



休み時間に「SR、乗ってみる?」と言って

前の歩道に止めてあるSRのキーを渡した。


一緒に行ったけど、カレ、エンジン掛けられない(笑)。



「GSは乗ったことあるけど」とか言うので


エンジン掛けてあげて。



走り出したはよかったが、すぐにエンスト(笑)。



当時のSRは、VMキャブだったから。

アクセルをガバっ、と開けると、エンストする。



クルマもそうで、例えば27レビンとかはキャブだから

低速で、がばっ、とアクセル開けるとエンストする(笑)。



今のEFI車とは全然違うのね。





それで、カレは・・・押して帰ってきた。



ちょっとマニア向けSRである。




どうも、このカレ、由美ちゃんが好きだったらしくて・・・。



なんかあって、いきなり辞めて、いなくなった。



男の方が、こういうところは繊細なのかな。

いい奴だったけど。


由美ちゃんは、ほかに好きな男がいるって言ってたけど


「クリスマスまでにねー。好きだって、言うの」


なーんて、かわいいことを言ってた。



「そ、がんばってねー」と、俺が言うと



「もし振られたら、慰めてね」と、にっこり。



だーれもいない休憩室で。



俺は「うん、全身慰めちゃう!」と言うと


なんか、いやらしそーな顔して笑った。

その由美ちゃんは、とても可愛かった。





そんな毎日だと、ことさら怒ったりすることは、ない。

楽しいことがいっぱいだと、怒ってる暇はないのだったり。




ここの本屋は、駅に近いからか・・・・


時折、有名な人が来て


二階のカフェでなんか飲んでたりした。


南佳孝さんとか、林哲司さんとか。


そこで、時々見かけたりしたっけ。



音楽の話は、オフの時は嫌だろうと思って話さなかったけど(^^)。


でも、俺が長髪、パーマ・・・なんて格好だから

「なんかやってるの?」と、エアギターの格好して

にっこりしてた南さんとか。


それで、すこし話したりした。


「インストで、大滝さんみたいなのを」って俺が言うと


カレは笑顔で「面白そうだね、がんばって」と、にこにこしてたっけ。


林さんは、箱根のそばに家があったから、かな。


家は、高台の住宅地で

ふるーい、ベンツのSLを持ってて。


こういうクルマを大事にする人だから、ふるーいポップスが好きなのかな、なんて

思ったりした。

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