第110話 こーりん、ちゃっぷまん

XV750Eは、なぜか女の子に人気なので・・・・。

中学の同級生、大川とかは

XZ400を買ったりしたが・・・なぜか全然モテず(笑)。


びみょーな違いだけど、俺が見てもXZはあんまりいいデザインには見えなかった。



それはさておき。



元々、XVもモーターショーの記事(ヤングマシンかな)で見て

予約注文したわけで。


SR400が好きだったから、バイトして買った。

ように、XVもそうして買った。


オートバイってそういう存在だった。



まあ、これには裏話があって・・・・。



開発中のTR1を、実はちょっと乗った事がある。




RZ250・350のマフラー割れが問題だった頃である。



コンクリートの、作業場の路面だと盛大にテールスライドして、しかも

怖くない、自由に制御が出来る。


「これは面白い」と、思って、出たら買おうとそう思っていた、訳だ。



そこには、他にTZ250や、125などが置いてあったりした。




で・・・・最初はTR1は日本に輸入されず。

今みたいにルートもなかった頃だ。


ヤマハに就職した先輩がXS1100を買ったりしてたけど。

牛みたいなバイクだった(前書いたね)。


それで、国内販売されたXV750Eを買った、と言う訳。


1981年1月15日だった。




なんの話しだっけ。そうそう、タンデムツーリング。



朋ちゃんはあほなので、いろいろ話しながら乗ってたり。

寝てたり(笑)。


でも、バイクは好きらしくて・・・時々、気がつくと

ヘルメットを取って「きもちいー」(笑)なんて。


交番のお巡りさんに停められて「被ってないとダメだよ」とか言われて


でも、朋ちゃんは「ごめんなさーい」で


かわいいので、それで許してもらえたり(笑)。



「俺が減点されるんだから」と言うと



朋ちゃんは「え、そーなの?ごめーん。」と。



自分が減点されると思ってたらしい(笑)。「免許もってきたよー」とか。


いつも、なんか、ふわふわワンピースで来て。

サンダルで横座りして。


そういう乗り方にXVは、いいのかもしれない。


あの振動が、朋ちゃんのまんPI===== にいいのだろうと


スケベなYは言っていたが(笑)。





クルマでドライブ、は嫌いだったみたいで


俺がクルマ借りてきても、なんか乗らなかった。



確かに、XVは

高いギアでゆっくり走ると

トルク変動で、下から突き上げられる感じがあって。


それで、朋ちゃんは横座りしてたのかもしれない(^^)。


そのまんま跨ると、刺激が強すぎて発情しちゃうから・・・なんて(笑)。

おまPI====に、まともに当たるから。





Yの友人、役者をしているN妻さんとかは


「処女のPI=== は、こりっとしてるんだな」なんて言う、面白い人で

彼女と同棲してるアパートに、そういう女の子を連れ込んでは


こりっ



を、楽しんでいた。


ので、Nし山と俺は


こーりん、ちゃっぷまん



とか、アダナをつけていた。



こーりん、としたまんを


ちゃっぷちゃっぷするのだろう(笑)。





・・・ハナシを元に戻そう。



朋ちゃんは、なんか、そういうヘンな子で・・・



バイクに乗ってて「広満」と言うドライブインの看板を見て



「こーまん?ヘンな名前ー」なんて読んだり(笑)。




俺は「こーまん、あるじゃん。もじゃもじゃの」とか言うと



「いやらしー」なんて、ニタニタしてて。

中学の頃からそうだったので、別になんとも思わなかった。


ナースなので、平日昼間休みだから

「誘ってねー」とか、言うんだけど


なかなか、来れなかったり。


ドクターとか、インターンとか。

そういう男ドモから、いろいろ・・・誘いがあったりしたり。


夜、スナックでバイトしてると

やっぱりそういう男が一杯寄ってくる、とか

そんなことを言ってて。



中学や高校の、クラスメートとか。




俺は「ふーん」って。


別になんとも思わなかった。



「でも、しゅーねん(俺のこと)と一緒だと昔に戻れるから。」と。

にこにこしてた。



けど・・・なんとなく、そういう朋ちゃんより


文子ちゃんみたいな子を大事にしてあげたいなあ、なんて思ったりしてた(笑)。




ほっといても、朋ちゃんは

ドクターとか、インターンとかの青年がなんとかするだろうし。




「みんな、あたしを求めるの。しゅーねんも、そうなの?」と、聞くので



俺は「別に思ってないけど」と。

ホントにそうだったから、そう言った。




それが、21歳の時で


XVに乗ってた頃。



秋の海辺だった。



それから、ずっと会っていなかったんだけど、

まあ、他に可愛い子が一杯居たから(笑)


そういうメンドクサイ女はいいや、って。



ほっといたら、バイト先のスーパーの隣の病院に

なぜか居て。(21歳の時は、別の病院だった)。



「また誘ってねー」と、レジ掛かりをしている俺たちの前で

にこにこ、ふわふわ。



ヘンな奴(笑)である。






それで、広美ちゃんとかはヘンに誤解するワケ。






広美ちゃんもヘンな子で


同じところで「広満」の看板を見ても




「そうそう!ここの職人が女子大生を殺しちゃったんだよねー」とか言う話を

笑いながらする、ヘンな子(笑)。



俺が「女子大生も悪いんじゃない?」と言うと



広美ちゃんは「そーかもねー。あの犯人の顔みて、危ないって思わないのは

ねぇ」




TVの、ウィークエンダーとかが好きらしい(笑)。



♪ちゃっちゃらっちゃちゃっちゃー♪


と言う、クインシー・ジョーンズの「鬼警部アイアンサイド」のテーマで

有名な。



そうそう。オープニング曲は

バリー・ホワイトだったっけ。




そんなふうに、楽しい毎日だったので


Yみたいに、おっさんツーリングについてって

ケンカしたりとか。



なんでそれが楽しいのか、さっぱり解らず(笑)。



そんなのほっとけばいいのにねぇ。



最近も、これはよく思う。



まあ、Yは死んじゃったけど。



たぶん、エイズだ(笑)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る