RZV500R日記

第71話 CB250RS

ＣＢ２５０ＲＳは、そのＮか山の最初のバイク、＿Ｚの前の型で。

だから、Ｎか山は元々、バイクファンではなかったのだろう。

そのＲＳは、なじみのバイク屋さんに試乗車が入ってきて。

当時は、そんな風に新型が出ると、バイク屋さんに貸し出されて

まあ、事故も少なかったから。

そんな訳で、ある夜、俺は兄貴に誘われて

そのＲＳで箱根に行く事になった。

俺は当時ＳＲ４００に乗っていて。兄が

ＳＲに乗りたい、と言って。

中型免許（当時）を取りに行った。

俺は、ＳＲのほかにＸＳ７５０も持っていた。

元々、峠族ではない。

飛ばすのは好きだが。

それで、借りてきたＲＳに兄が乗って。

俺はＳＲで行った。

ＲＳ。

面白い。

シングルなのに２本マフラー。

センタースタンドが変わっていて、一度畳んでから、中に仕舞う。

バンク角を稼ぐため、らしい。

排気音が、弾けるように。

とぱぱぱ・・・。と。

まわしてもそのまま、ぶーん・・・と、、回る。

シングルらしい、どどどど・・・と言う感じはしない。

どっちかと言うと２気筒みたいな感じ。

ＳＲとは違う、飛ばすためのシングル。

だった。

箱根を登る。

兄は、全開で飛ばすけど

直線はＳＲとそんなに変わらない。

カーブは、ひら、と。回る。

ひら、全開。

ひら、全開。

それだけで結構面白い。

で・・・俺は追い越して。

緩い左コーナー。

そのままバンクさせる。

ひょい。ゆっくり加速。

ＲＳは　ひら。全開。

なので、ＲＳの方がコーナーは速い。

けど、箱根のＲ１上りだと、パワーが足りない感じ。

ＳＲでゆっくりコーナーを回っても、そんなに立ち上がりは変わらない。

乗り味の問題。

兄と交替して、ＲＳに乗ってみる。

とととと・・・と、低い回転で走ってみる。

ＳＲで、いつもそうしていたから。

トルクに乗る走り方は、それはそれで面白い。

ゆとりのある感じで。

回転が低いのに、車体がとととと・・・・と。走っていく。

割と、そういう走り方も出来るＲＳ。

２５０で、これもいいかなぁ、なんて思っていた。

タイトコーナーだと、あの　ひらり、全開。が、便利。

ホンダらしいなぁと思う。

兄は「これ、いいなあ」と、言った。

「買えば」と、俺。

２５０なら車検はないし。兄は車も持っていた（セリカＧＴＶ）。

おまけに女も居たので（笑）

そりゃーカネかかるわ（笑）。

後々、俺のＳＲは兄に貸してやる事が多くなり

それで、ＲＳを買う計画は頓挫したけど

買っておけば良かったかな、なんて思う。

今のＣＢ２２３とかを街で見かけて、音を聞くと思い出す。

もーいっかい買うかな。２５０のシングル。いいかもね。