第70話 中山くん

このNか山とは、バイト仲間だった。

U原と中学が同じで・・・と言うのは後で知った。


同じバイク屋で偶然会ったからだった。


それはともかく。出会いは


街に、某イトーなんとかと言うスーパー(笑わかっちゃうけど)が出来て

その開店準備のバイトに行ったら

Nか山と出合った。その他、俺の高校のアホどもも来たのだ。


Nか山は、俺達県立高ではなく

私立の、ハチャメチャ学生ばかりの高校だった(まあ、前述の通り・・・である)。




バイトしながら、Nか山は・・・と言うと


商品のダンボール(トイレの紙だったと思う)を積み上げて

中に秘密基地を作って。そこで遊んでいた(笑)。


・・・よく、そんなことを考え付くものだと思った。



俺はまあ、日用品担当だったので

コンドームなんかの特売品を出していた。



Nか山は、こともあろうに。

そのコンドームを見て興奮し。

秘密基地の中で・・・男の手仕事(笑)。


まあ、16歳かそこらだとそんなもんだろう。いがぐり頭高校生。



数日後、Nか山の姿は某、イトーなんとかから居なくなった。




このNか山のライディングは、前述したが

ぶっとびタイプ。


どこでも全開。いつでもフルバンク。転ぶ(笑)。



最初はバイク屋に入ってきたCB250RSZの試乗車でコケて

それを買った。


セパハンを付けて、バックステップ。


まあ、俺サ族だろう。


U原のRZ250(Yが乗ってて、350に乗り換えた時に買った)。と

いい勝負だったから

結構速かったんだろう。


後に、ドカティの400ツイン(デスモじゃないやつ)を買って。

それでもよくコケていた。


大型二輪取ればいいのだが、当時は取れなかったのだった。

あんまり。


俺はなぜか取れたんだけど。アレは、どうも

お巡りさんが「こいつは安全そうだ」と言う人にしかあげなかった、と言う

噂もある。(笑)


Nか山は、いかにも俺サだから(笑)。もらえなかったらしい。



峠がブームにならなければ、Nか山は

もう少しまともな人生を送れた、かもしれない(笑)。


ヤマハがRZ250を作らなければ、ああはならなかっただろう。


でもそれでいいのだ。本望であろう。


アーメン。


♪これでーいいのだー♪と、バカボンのパパも歌っている(^^)。


あ、まだ生きてるのか(笑)。



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