星暦二千百十一年一月
第1話 一月一日 お引っ越し(前編)
おはようございます。
わたしは今、日本を
何でも、一つの国
案内と言っても、
いつの間に、こんな便利な技術が開発されていたんだろう。
案内されるままに、カウンターへと向かうと、かなり美人な
百八十センチは超えていそうな長身とすらりとしたモデル体型。面長で、ややきつめの猫の様な目。
髪の色も、
胸に名札。[
「姫野アイランドへようこそ。案内担当の早見です。
おお。持ってるだけで、色々手続きが
「登録カードのアイデンティティナンバーは、ゲートを通過した際に読み取っておりますので、
ポケットから、住民登録証を出そうとしたポーズで
「はい。槇です。よろしくお願いします」
ぺこりと、お
「お手数ですが、
そう言いながら、ノートより一回り大きなタブレット端末を此方に向けてくる。
掌の形に
白かった画面が青に変わった。
「以上で、全ての手続きは終了です。生活に必要な情報は、お持ちの携帯端末に送信されております。又、此方は簡単な案内が記されたパンフレットになっておりますので、ご活用下さい」
全て? 今、全てって言った?
「此所って、空港のカウンターじゃ無くて、行政の窓口なの?」
「失礼致しました。ご説明が抜けておりました。その通りです。入国審査から日々のお手続きまで
飛行機降りたらいきなり役場なのか!
「ところで、お住まい予定の学生寮への向かい方は、お
「あ、いえ、全く判りません。教えて
判らないよ。
此所まで、だいたい二十時間の機内で、おじさんに渡された資料で、学校の事とか、最低限必要な法律の知識とか、今までの生活とは違う点や注意する事なんかは読み終えたけど、島の地図は
荷物の
「
言われて、携帯端末を取り出す。
見ている前で、起動するアプリや、行き先の設定方法など、操作の仕方を一通り教えてくれた。
「案内に従って頂けば、軌道コミューター、
「判りました」
「降りた後は、市街コミューターをお使い頂いても、徒歩で移動して頂いてもお好みの方法で。道案内は、端末のマップをご覧いただけば判るかと思います」
「
「他に、何かお聞きになりたい
有る。
すーっごく気になってる事が一つ。
カウンターの
「えっと、あちこちで見かけて気になってるんですが、
………
「ああ! 彼らは都市機能がスムースに運営できるよう各地に配置された[タウンキーパー]という者達です。えーと、鹿乃子様に判りやすい言葉と言いますと、人造人間ですとか、アンドロイド…に
ついでに、
しかし、アンドロイドって、
何だか、
後、
「色々と、有り難うございました」
お礼を
「鹿乃子様の此れからの生活が
そんなわけで、此れから生活する事になる
歩いて行こうか。
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