第5話 一月四日 お友達
星暦二千百十一年一月四日 日曜日
お早うございます。
現在、明日の入学式並びにその後の学園高等部に通う上で必要な物が足りているかをチェック中。 いや、チェックしてもらい中。
朝からユリカちゃんとなぜか一緒にユリアちゃんが突撃して参りまして、ですね。絶賛家捜し…もとい確認中。
にしても、ユリカとユリア、一文字違いで紛らわしい…なぜか二人に
一つ疑問が解消しました。転入手続きの時の担当の方、ユリアちゃんのお姉さんでした。なぜ初対面で謝られたのか、色々混乱していたのもあって判らなかったですよ。
再会ついでに訊ねたらば、
「姉貴のやつ、適当な入居案内したでしょ?夜帰ってきて言うのに、
等という素敵なお答えが。
「と、いう事はユリアちゃんやっぱ学園生?」
ふと新たな疑問を口にしてみた。
「そうよ。高等部一年。去年さつきが会長に祭り上げられちゃった時、一人じゃいやだって 駄々を
「ごしゅうしょうさまです」
ユリアちゃんからの答えになぜかユリカちゃんが返してるし。
「ユリカがやれば良かったでしょうに!補佐とか裏方とか得意分野でしょ?!」
補佐はともかく裏方って?
「ユリア。」
なぜか、じとっとユリアちゃんを睨むユリカちゃん。
「この外見で出来る仕事と違う」
ああ!納得
「なっとくされてしまった」
その場に突っ伏すユリカちゃん。なぜばれたし? やっぱエスパー(疑)?
「確かに、ユリアちゃんって年上に見えるな。落ち着いても見えるし。」
「いやいや。貴女の方が大人だよ?鹿乃子ちゃん。私、化粧で
ぽつりと
「わたしなんてようじたいけいですよーだ。」
ひらがな。ひらがなになってるよ!ユリカちゃん。
その様なやり取りの後、部屋の中やら荷物やら色々と物色されている今現在。いや、越してきたばかりの現状、特に見せられない物は無いしかまわないんだけど。
「私服がメッチャ少ない」
「必要最低限のものしか無い」
「「どれもこれもデザインが可愛くない!!」」
ユリカちゃん、ユリアちゃんの点検結果報告が なにげにひどい。
「必要な物があれば充分なんじゃ…?」
「「女の子がそんなでどうする!!」」
痛烈な突っ込みが返ってきましたよ。
「「買いに行くよ」」
強制ですか?必須条件なんですか?
西へ東へ南へ北へ。巡りましたとも女子御用達の専門ショップ。無事に合格を頂ける品物が揃ったようです。
めでたし。 但し、詳しい状況報告と内容は控えさせていただきます。
後、途中でふたりから[ちゃん]付けがめんどくさいから呼び捨てで!と、指示が出まして。
無事、お友達枠に入れてもらえた
明日からいよいよ学園生活。楽しみ楽しみ。
では、おやすみなさい。
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