第4話

それから歩いて2.3分で敵と出会えた。


《サイクロプス》 

Rank:B

攻撃力が非常に高い。

通常、単独で行動するが、危機に陥ると仲間を呼ぶので注意。



「よし、さっそく魔物だ!」


「キュイーン!」ドッカーン!


戦おうと思ったら、ノアが甲高い鳴き声をあげ、次の瞬間雷を放った。

もう終わったのかと思ったら、サイクロプスのもつ大きな棍棒によって防がれ、サイクロプス自身には全く効果がなかったようだ。


「ノア!次は僕が攻撃する!」


ノアの攻撃によって、サイクロプスの棍棒は焼け落ちた。今なら鬼丸で切り裂ける。


僕が鬼丸をもって敵に突進すると、サイクロプスは拳で対抗してきた。

だが、僕の魔力を込めた鬼丸の切れ味は凄まじく、サイクロプスの拳を難なく切り裂いた。


その時、


『ウウォーーー!!』


おそらく危険を察知して仲間を呼んだのだろう。

どのくらいの敵が来るかわからないが、目の前のこいつを早く倒した方がいいだろう。


「ノア!敵の体制を崩せるか!」


「キュイーン!」


「よし!頼む!」


ノアが鳴き声を上げ、サイクロプスの頭上から前足で蹴飛ばした。

すると、サイクロプスは吹っ飛びはしなかったものの、体制を崩しよろめいた。そこをすかさず、一直線に駆け抜けてサイクロプスの首を切り裂いた、

サイクロプスの首は崩れ落ち、切れ目から血を吹き出して倒れた。


「よくやったノア!お疲れさん。」


「ヒヒーン!」


「とりあえずこのサイクロプスを収納しとくか。おそらく仲間が来るだろうから、その前に先に進もう。


と、思ったが、手遅れだったみたいだな。

もう仲間が来やがった。

ノア!今敵は4体いる!一人でもやれるか?」


「ヒヒーン!」


「よし、じゃあいくぞ!」


ノアは自信ありげな鳴き声を上げていたし、魔物であるノアが自信があるのならきっと大丈夫だろう。

僕は僕の相手に集中しないと。


「いくぞ!」


僕はサイクロプスに向かっていく。

鬼丸の切れ味はさっきのサイクロプスで確認済み。こいつらの武器まで切り裂けるかはわからないが、体なら切り裂ける。だから、武器を避けるようにして、動く。

こいつらの体長3mくらいあるから、その分隙もできるはず。

サイクロプスが振り下ろした棍棒をよけ、懐に潜り込んで胴体を真っ二つにした。

その瞬間、よこから棍棒が振り下ろされてきた。


「おっと!

危なかったな、1体に集中しすぎるのはまずいな。」


でも、こっちはノアもいる。僕も1体は倒した。コイツを倒せば勝利は確実。


「いくぞ!」


戦い方はさっきと同じ、でも、もっとはやく、素早く、確実に。

そう思いながら戦うと、敵が棍棒を振るよりもはやく敵の目の前、鬼丸の、僕の間合いまで来れた。そのまま敵を切り裂き息の根を止めた。


「ノア、そっちは、、、、片付いたみたいだな。よくやったな、よしよし。」


2体を倒し終え、ノアの方を向くと1体は黒く焦げ、もう1対は外傷はなく倒れていた。

鑑定してみると頭が砕けていた。やっぱりペガサスも馬だから脚力がすごいのかな?

それにしても、ノアの毛並みはやっぱり気持ちいいなあ。


「よし、この解体書を見ながら解体に初チャレンジだ。待っててねノア、今うまいもの食べさせてやるからな。」

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