第3話

あ、魔物を狩る前に装備だな。


「よしよし、ノアにもなんか装備を用意してやるからな。」


なにがあるかな?

とりあえず僕の装備は、


【ホーリーローブ】

攻撃から身を守り、また、衝撃を軽減する。

温度調節機能もついており、寒冷地帯や砂漠でも普通に生活できる。

魔力を通すことで、その効果はさらに上がる。

神獣フェンリルと神竜の素材が使われている。


【憤怒の指輪】

興奮状態になると、パワーが大幅に上がる。

通常時はただの指輪となる。

ユニコーンの素材が使われている。


【剛力の腕輪】

パワーが大幅に上昇する。

ベヒーモスとグリフォンの素材が使われている。


【アテナシューズ】

脚力が上昇する。

水中や空中でも、ある程度動き回れる。

空中では、数歩歩ける程度である。

また、衝撃を軽減する。

素材は不明。戦神が作ったとも言われる。


【鬼丸双月刀】

太古の昔、和の国で作られた名刀。

妖刀とも言われるが、負の力は全くない。しかし、使用者の魔力や技術により、その力は左右される。

ドラゴンやアダマンタイト、オリハルコンなど多くの素材が使われている。



お!なんか『鑑定』を取得したみたいだ。

僕の装備はこれくらいでいいだろう。

でも戦ってもいないのにスキルゲットっていいのかな、いや、鑑定なんて戦闘で手に入るものでもないからいいのか?


「僕の装備は用意できたから、次はノアにもなんかあげるからな。


えーと、これなんかどうだ?っていうか、これしかないって感じだけど。」


【翔馬の首輪】

ペガサスのステータス全体を上昇させる。

また、滞空時間なども増える。

素材は不明。神からの贈り物。


「ヒヒーン!」


「気に入ってくれてよかったよ。神様も気を遣ってくれたんだろうな。


じゃっ!行きますか!」


「ヒヒーン!」


「と、その前に、魔法とやらを使ってみたいし、他にも試さないと。」


まずは魔法から。

魔力をイメージ。体を巡る力。

おっ、なんかあったかくなってきたな。

次はこれを放出するイメージ。

ただ放出するんじゃなく、例えば水として、水球を作って放出する。

すると、手の上に水の球が出来上がったので、そのまま放出した。

が、ペシャッ。


「あれ?威力が弱いな。人生初の魔法なのになんか地味だ。」


「ヒヒーン!」ドッカーン!


どうすればいいのか少し悩んでいると、隣でノアが鳴き声を上げ、次の瞬間には壁に稲妻が打ちつけた。


「え、ちょっとノア!?ノアは魔法が使えるのか?」


「ヒヒーン!」


ノアの得意げな様子に僕も負けじと練習した。

取り上げず、水と風の魔法による攻撃はいくつか練習して、出来るようになった。

まあ、まだ威力の調節とかは難しくて出来てないけど。

僕の魔力は、おそらくかなり多いようで、本気でやると、かなりの威力になってしまう。

まあ、これはおいおい覚えていけばいいだろう。


あ、そういえば、装備の中には魔力を通すものもあったな。

ローブと刀か。どっちも検証するのは難しいな。なにせこのダンジョンの壁が硬すぎてどんな攻撃しても壊れない。

よくあるあれかな?ダンジョンはどうやっても壊れないみたいな?


こんな時のダンジョンの本だ。

どっかに載ってないかなあ、ペラペラと。

あ!あったあった、なになに、

ダンジョンの壁やオブジェクトなどは、如何なる攻撃であろうとも破壊不可能。

ただし、一部の鉱石など採取可能なものもある。だそうだ。




まあ、とりあえず魔力を込めたりはできたと思うし大丈夫だろう。


「よっしゃあ、今度こそしゅっぱーつ!」


「ヒヒーン!」

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