第2話
「うわぁーーー!
って、あれ、痛くない、地面についてる。」
いきなり床が抜けて、落っこちたと思ったら、普通に地面に座っていた。
そこはどこか洞窟の中のようで、薄暗く気味の悪い場所だった。
「全く、なんて場所に転生させるんだよ。説明くらいちゃんとしてほしいな。」ヒヒーン
僕がぶー垂れていると、馬か何かの鳴き声が聞こえた。
鳴き声のした方を見ると、白くて羽のある馬がいる。
ん?馬に羽?
ってことはペガサス!?
「ぺ、ペガサスがなんで、、、いや、異世界だからか?」
そのペガサスは自然と擦り寄ってきて、僕の体に頭をなすりつけてきた。
あれ?懐かれてる?
っていうか、もふもふ気持ちいいなあ。
「お前、僕と一緒に行くか?」
「ヒヒーン」
「そうかそうか、ん?お前首輪つけてるけど誰か飼い主がいるのか?あれ?手紙?」
ペガサスの首を見ると首輪のようなものがつけられていて、誰かに飼われているのかと思ったら、手紙がついていたので、読んでみることにした。
『やあ直樹くん、異世界はどうだい?
と言っても、まだなにもわからないと思うけどね。このペガサスは異世界で一人ぼっちの君への僕からのプレゼントだよ。
この世界はエーデルフィアという世界で、地球のように科学ではなく、魔法によって発展してきた世界だ。
この世界には、植物・人・亜人・動物・魔物・魔族・神獣などなど、いろんな生物が存在してるよ。
この世界の人間はステータスというものがあって、スキルや魔法などを覚えていく。これは教会からギルドで確認できるから機会があれば行ってくれ。
この世界についての説明はこれくらいにする。
それで、君の今いる場所だけど、そこは"神の迷宮"と呼ばれるダンジョンの634階層だよ。そこからだと下に進んだ方が出口は近いからそれをオススメするよ。
君は異世界人で、自分の力の使い方もよく分かっていないし、この世界で生きていくにはまだ足りないものが多い。
ああ、心配しなくていいよ。このダンジョンは世界でも3本の指に入る大迷宮。ここを踏破できれば、大体のことはなんとかできる力が身につくから。
それでね、君の力についてだけど、君にはかなりの魔法の力と身体能力を与えてある。とくに、空間魔法なんかは便利だからガンガン使ってね。
魔法の使い方は、日本で生きた君ならイメージでできると思うから頑張って。
スキルは初めからたくさん持っててもつまらないから、戦ったりしてると少しずつ解放されるようにしたから。
ペガサスの方は、じきに念話なんかも覚えるだろうし、楽しみにしててね。それと、草食じゃなくて雑食だから、君と同じもの食べさせるといいよ。
ああ、君の空間魔法のインベントリの中に役立つアイテムをたくさん入れたから使ってね。
じゃあ、Good luck!!!』
なるほどなるほど、じゃねえよ!!
ここ世界でも3本の指に入る大迷宮ってことはやばいダンジョンじゃねえか!
いやまて、それだけ強い力を与えてくれたのか?
今はそれを信じよう。
そして魔法の説明なし!?
イメージイメージ、こことは違う空間、亜空間の収納、、、、、きた!なんか頭に中身が浮かんだ。
とりあず、飯が食いたい!って、ぱんと調味料のみ!?
料理本って、ふざけんな!
料理器具も入ってるし、つまり、魔物を飼って食えってこと?
それと、ダンジョンの本もあるな。
ふむふむ、なるほど。
つまり、ダンジョンとは遥か昔に、神がその原型を作り、それぞれのダンジョンが独自に進化を重ねてきたものだと。そして、ダンジョンの魔物はどこからきたのかは不明で、10階ごとに設置されているエリアボスに関しては、倒そうとも復活するのだとか。
また、ダンジョンには宝箱が設置されており、その中には武器や素材や宝石なのさまざまな宝物が入っている。しかし、トラップがあったりするので要注意だと。
まあとりあえずこんなもんか。
じゃあ早速魔物でも狩ろうかな。
あ、ペガサスのこと忘れてた。
「ペガサス、じゃあ、お前に名前をつけるぞ。じゃあ名前は、うーん、ノアだ。いいか?」
「ヒヒーン!」
「よしよし、これからは僕たちは家族であり相棒だ。仲良くやろうな。」
「ヒヒーン!」
「じゃあ、さっそく魔物を狩るか!」
「ヒヒーン!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます