異世界転生の素材屋〜どんな素材もお任せあれ〜

四季

第1話

今日も今日とて。

そんな言葉が似合う日常を送っている。

本当に退屈な日々だ。

仕事?僕の仕事は保険の営業マン。成績は中の中。

恋愛?恋人いない歴=年齢。いや、モテないわけではない。それなりに顔は整ってるし、告白されることもある。だけど、恋愛なんてめんどくさい。僕は友達としていたいから。


ああ、ごめん、自己紹介がまだだったね。

僕の名前は、一ノ瀬 直樹(いちのせ なおき)。25歳だよ。

退屈な日常を過ごしています。


今日お普通に仕事をして、お弁当を買って帰ろうとしているところ、横断歩道を渡っていると、


「おい!あぶない!よけろ!」


「え?」

キーー!ドカン!


え?なに、これ。

全身が痛い。ヤバいよ、これ。俺今ひかれたよな。

だめだ、意識が遠のく、死ぬ。

まあいいか、別にやり残したこともない。





あれ、俺死ななかったっけ?

もしかしてここ病院?

目が覚めたら白い空間にいた。病院ではないな。


「ここは病院じゃないよ。まあ、君ら風に言うなら死後の世界、あの世ってやつかな。」


「あんた、だれ?神様?」


「そうそう、察しがいいね。

その通り、僕は神様だよ。

じゃあ、なぜ君がここにいるのかもわかるかな?」


なぜ?

もしかしてあれか?テンプレ?異世界転生?かな。


「大正解!話が早くて助かるよ。

そう、君には異世界に行ってほしいんだ。」


ん?こいつ今心を読んだ!?よな?

変なこと考えると怒られそうだな。


「変なことは考えないでね。

まあ、心を読んでるのは正解だよ。まあ、読もうとしないと読めないから、変なこと考えるても必ず僕に伝わるわけではないよ。」


ああ、ならよかった。


「で、なんで僕が異世界転生なの?」


「それはね、君に頼みがあるんだよ。それでね、魂を調べて適任者が何人もいたんだけど、一番最初に死んだのが君だったの。」


「頼み?どんななの。」


「うーんとね、それは言えないかな。まあ、だから頼みというようなものでもないんだけど。でも安心して、君が異世界に行けば、きみはそれに直面する運命になってるよ。」


「いやいやいやいや、それじゃわかんないよ。どうしたらいいんだよ!」


「大丈夫だよ、君は自由に過ごしてくれていいから。それに、異世界には魔法もあるし、魔物もいる。魔族だっている。退屈してた君にはちょうどいいじゃないか。」


「まあ、たしかに。じゃあ、ほんとにじゆうにすごすからね?」


「うん、じゃあチート能力もたくさん上げるし、いってらっしゃーい!」


「え?うわぁーー!」


そういった瞬間に、床に穴が開いて落っこちた。

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