第10話 ブロッカーズ(その2)

「私をお呼びでしょうか?長官」


ネオミ・リーはSUCREの丹下たんげ若尊じゃくそん長官室オフィスにやってきた


丹下たんげ若尊じゃくそんは足を組み 座った椅子を右に体をひねらせて動かしながら


「今日 ここに君を呼んだのは実はノジマ君から頼まれたからだ」


「‥‥本部長にですか?」


「そうだ」


「‥‥」


「君は休暇を取らないそうだな ノジマ君が困っていたぞ(笑)」


「‥‥ですが長官 今は人類の命運を決める重要な時期です 私が休んでいる場合ではありません」


「君を任務につかせるか休ませるかは我々が決める」


「‥‥そうでした‥‥すいません」


「私から言おう ネオミ君 10日間 休暇をとりたまえ これは長官である私からの命令だ」


「‥‥」


「さっき君は言ったな?人類の命運を決める時期だと

だが それはこれから起きる 君はその時期が来るまで休め

そしてそのときは君の力が必要になる」


「‥‥わかりました‥‥」


「よし それで良い たまには実家に寄ってやれ」


「‥‥そうですね(苦笑)」


「そのときはお父さんに私からよろしくと 私はもう君のお父さんにが(笑)」


長官の言葉を聞いてネオミが笑みを浮かべ 一礼して部屋を出て行こうとする

そして丹下長官は思い出したように去り際のネオミに言う 


「あとにもよろしく」


続く



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