第16話
死んだ後もこいつと絡むことになるのか。期間を決めてないが、まさか永遠にこいつと一緒なのか!? まあ、願いのリスクを考えると妥当なラインなのだろうか。
アキラ「…わかった、敗けた時の条件もそれでいい。」
神「そうかい? てっきりゴネるかと思ったんだが。」
アキラ「まあ、敗けても死ぬ事が無いというのは利点でもあるからな。」
神「よし、賭けの内容は決まりだね! それじゃあ、ルールの細かい所を詰めていこうか。」
アキラ「ああ。」
神「隠れる範囲だけど、異世界全体の内陸地で。広さでいうと大体、北海道ぐらいかな。」
アキラ「…充分広いが、異世界って聞いた後だとショボく感じてしまうな。」
神「目的ありきで創った物じゃないからね。監視するとなると、このぐらいで丁度よかったんだ。」
アキラ「範囲はわかった。それでオニが見つけるという行為はどう定義づける?」
神「これは相手が認識したらにしようかな。」
アキラ「というと?」
神「君の視界の隅っこに入っただけで見つけたとなると、隠れる側が不利だろ? 見つからない場所に隠れるって手もあるけど、それじゃあ面白く無い。」
神「だから、相手に見つけた旨を認識させたら君の勝ちだね。」
アキラ「その回数制限は何回だ?」
神「ん? 何回でもチャレンジしていいよ。」
アキラ「いいのか? 僕が有利になってしまうが?」
神「住民一人一人に試してもいいよ。ただ、君が不審者だと思われるよ。」
アキラ「……そうだな、あまり多用しないでおこう。」
確かに変質者扱いされたら下手すると牢獄行きだな。
神「僕は一向に気にしないから。それと、異世界の文化レベルは大体中世風ぐらいで君の知識量でも活躍出来る様にしといたよ。これでいつでも無双出来るね!」
アキラ「お・気・遣・い・ど・う・も!!!!」
そんな事を言われたら絶対に現代の知識なんて使ってやるもんか!
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