第10話

全てが真っ白な空間だ。足を着く地面があるけど壁も無く、ただただ広大な白が広がっているだけだ。何も調べる物が無いから情報収集もできない。


ここは何なんだ? 僕はさっき死んだはず? 夢か? それにしては体の感覚がリアル過ぎる。天国ってやつか? 死後も肉体を貰えるのはありがたいことだが、こんな何も無い場所で一人きりで暮らせというのか? 先程の死も怖いが、ここでずっと過ごすのもゾッとする。ましてや天国だとすると死ぬことも出来るかどうかも怪しい。永遠にこの空間にいるかもしれない。


そんな事を考え、内心焦りながら周囲を見渡していると頭上から何か降ってきた。

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