第15話 デプスside①
私は一体どうなるの。
フリードも、王様もみんな死んじゃった。
私は孤児として生まれて、貧しい生活をしていた時、お父様が迎えに来てくれた。そして、男爵令嬢として貴族の仲間入りができたのよ。
だから、王子様を落として一生裕福で楽な生活を送ってやろうと思ったわ。
学園に入ってフリードを見た時は運命を感じたわ。だって私の理想通りだったから。
顔が良くて、権力とお金があって、少し頭が弱くて利用しやすい。全部揃った人だった。
その上、フリードの婚約者は高飛車な公爵令嬢で、生まれた時から何もかも持ってるほんとに気に入らない女だった。
だから嘘までついて婚約破棄させてやったのよ。
なのに、なのになんであの女は。
フリードなんて王太子じゃなかったらなんの価値もないから別に死刑になってもどうでもいいわ。
でも!私は関係ない。
私は別にフリードの婚約者でもなんでもないし、なんで私が罪に問われなきゃならないのよ!
絶対におかしいわ。
国外追放って、隣国のソラリアス帝国もミカルネス王国もオルステイン公爵家の味方なんでしょ?!
だったら私は敵として見られるに決まってる。
どうやって生きていけっていうのよ!
絶対に許さないわ!
私にこんな惨めな思いをさせて。
復讐してやる。
あの女も公爵家も、私を残して死んだフリードもみんな大嫌い!
まずは適当に金のありそうな男を探さなくちゃ。
私にかかれば男の1人や2人すぐに落とせるはず。
そしたら、もっと権力と金がある人に会って私の虜にする。
そうすれば、すぐにだってあんな公爵家潰してやるわ。
覚悟してなさい!
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