game 19:なつめも ボードゲーム紹介

 こんにちは。かど八降やつふるです。

 今日紹介するボドゲは、充実した夏休みを目指す『なつめも』という紙ペンゲームです。


 プレイヤーは仲良しの小学生になって、みんなで夏休みの予定をたてます。

 それぞれに遊びたいこと、やりたいことを持ち寄って、『遊びの約束』をして、自分のカレンダーを埋めてゆく。イベントに参加することで点数が手に入ります。

 このゲームの点数は「夏休みの充実ポイント」。つまり、点数がたくさん手に入った人ほど充実した夏休みを過ごしたことになります。

 ゲームには、そんな夏休みの充実を表すようなイベントがたくさん登場します。『プール』や『海水浴』など夏っぽいものもあるし、『駄菓子屋』や『秘密基地作り』など昔の小学生っぽさを感じさせるものもあります。

 それぞれのイベントでもらえる点数は、同性だけで参加した方が点数が高いもの、男女いた方が点数が高いもの、あるいは複数回参加すると点数が高くなったり、ダイスでランダムに決まったり、様々です。

 それだけなら全部のイベントに参加した方が良さそうにも思えますが、そうはいかない要素として、宿題があります。

 夏休みが終わるまでに宿題が二十五ページ終わっていないと、ペナルティで点数がマイナスされてしまいます。しかも一ページ十点も。

 宿題は、イベントの予定がない日に進めることができます。なので、自分のカレンダーを全部予定で埋めてしまうと宿題が進まないということになってしまいます。

 なので、どのイベントに参加して、どの曜日は宿題を進めるのか。その見極めが重要になってきます。

 それから重要な要素として称号とハートがあります。

 称号は、イベントに一人で参加した場合にもらえるものがほとんどです。ほとんどのイベントでは複数人数で参加した方がもらえる点数は高いのですが、称号は集めれば集めるほど点数が増えてゆく仕組みになっているので、あえて称号を狙ってイベントの一人参加を目指すという孤高のプレイもありです。

 そして、ハート。他のプレイヤーと一緒にイベントに参加すると、誰かのハートを一つ増やすことができます。このハートは好感度。夏のイベントで仲良くなったことを表しています。

 このハートが多かった人には最後に十点のボーナスがあるので、これも重要な要素です。


 ゲームとしては、イベントに参加するかしないか選ぶだけ。ですが、宿題の進み具合や、ハートの状況、他のプレイヤーは誰が参加しそうか、しなさそうか、そんな状況を見ながら選択するのが悩ましくて楽しいです。

 特にこのゲームでは参加するかしないかを他の人と相談して良いことになっています。


「キャンプ行くの?」

「行きたいけど宿題やらないとだから」

「一緒にお祭り行かない?」

「誰々が行くなら行こうかな」


 みたいな、妙にリアルな会話が生まれるのが面白いところですね。

 もちろんこの相談で「行く」と言っても、実際には参加しなくても構わないので、存分に雰囲気だけで会話を楽しむのもありです。まあ、約束を破るとそのあと信用してもらえなくなると思いますけど。


 そうそう、このゲームで使う名前と性別はプレイヤーのものとは関係なく決めて構いません。

 性別は、プレイヤー全員の中で男女比が同じになるように決めてください。また、ゲーム中はできるだけその名前で呼び合うようにしてください。

 そのことで、軽いロールプレイ性もうまれて、会話がより楽しくなると思います。


 ゲームが終わった後の、予定で埋まったカレンダーを見るのが楽しいゲームです。

 カレンダーに予定を書き込むという行動と、ゲーム性がうまくハマったゲームだと思います。




『なつめも』


・プレイ人数: 3〜6人

・参考年齢: 8歳以上

・プレイ時間: 30〜45分






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