game 9:レース・ギャロッポ ボードゲーム紹介
こんにちは、
今日は、ほのぼの可愛い雰囲気のガチ心理戦レースゲーム『レース・ギャロッポ』です。
簡単に言えば、カードを使ったすごろくです。手札からカードを一枚出して、カードの数だけマスを進む。最後にゴールラインを越えて、一番先に進んだ人が勝利。
ゲームボードには、賑やかで楽しそうな観客たちの姿が描かれて、ほのぼのとしています。その中を走るのは、可愛い馬とそれに乗った騎手の駒。
少し大きめに作られたこの駒たちが、何よりとても可愛いんです。
まず、騎手は五色。プレイヤーカラーでもある、赤・青・黄色・緑・黒の乗馬服を着て、頭には同じ色の乗馬帽を被っています。
そして馬。馬も五色ですが、こちらはプレイヤーカラーではありません。白と黒、それから濃淡三種類の茶色。実際の馬の毛並みのような色合いです。
プレイヤーは、自分の色を選んだら、プレイヤーカラーの騎手の駒と同じくプレイヤーカラーのカード六枚を受け取ります。それから、五頭の馬からそれぞれ自分の馬を選びます。そして、選んだ馬の駒に騎手の駒を乗せて、スタート地点に並ばせたらレースの準備は完了です。
この、騎手と馬を別々に選んで乗せる、というのがもう楽しいです。大きめの木駒は触り心地が良くて、馬に乗せたり降ろしたり、乗せて走らせたり、それだけでも遊べそうなくらいです。
そして、そんなほのぼの可愛い雰囲気から一転、レースが始まれば追いつ追われつ抜きつ抜かれつの壮絶な読み合いが始まります。
手札からカードを一枚選んで出すだけ。ですが、コース上の一つのマス目には、馬は一頭しか入れません。もし同じマス目に止まったら、先にいた馬を追い出して後ろに退がらせることができます。
空いているマスまで退がることになるので、四頭並んだ先頭のときに退がることになってしまったら、当然四マス退がらないといけません。
さらに、選んだカードは一斉に公開ですが、動くのは小さな数を出した方から、同じ数の場合はコース上で後ろにいる馬から動きます。
大きい数でリードをしたいけど、大きい数は動くのが後になってしまうから、小さい数を出した馬に追いつかれて後ろに退がることになってしまうかもしれない。だったら小さい数を出して、一マスだけでも進んでおくか。
手札の六枚のカードは、一度使ったら六枚全部使うまでは戻ってきません。なので、走れば走るほど選択肢が減ってゆく。
そして、池や川、生垣といった障害物のことを考えないといけません。進んだ先が障害物なら、元のマスに戻って一回休み。一回の行動を無駄にしてしまいます。
進めるつもりで出したカードが、他の人に邪魔されて障害物に引っかかってしまった、なんてこともよく起こります。
すぐ後ろの馬との距離はどのくらいか、いくつを出すつもりか。先頭の馬は大きい数を出すつもりか。自分はどの数を出したら裏をかけるのか。このゲーム、子供向けの可愛い見た目とは裏腹に、プレイヤー同士のばちばちの読み合いを楽しむゲームでもあります。
そんなとても楽しいゲームなのですが、この『レース・ギャロッポ』は残念ながら、メーカー絶版になってしまったようで、現在は入手が難しいようです。
ルールは違いますが、カードを使ったすごろくで現在も手に入りやすいものとして『キュージェット』というボドゲも紹介します。
こちらも、手札からカードを出してその数だけ進むというレースゲームです。
一マスに一台の車しか止まれないというのは『レース・ギャロッポ』と同じですが、『キュー・ジェット』では後から来た車は止まっている車の先には進めません。
そして、『キュージェット』のコースは大体の場所で内側と外側の二つのレーンに分かれています。内側のレーンはマス目が少なく、外側のレーンはマス目が多くなっています。
当然、マス目が少ない内側のコースを通って進んだ方が有利ですが、そちらのレーンが塞がれていたら? マス目が多くても外側のレーンを通って追い抜く必要が出て来ます。
レースはコースを三周ですが、その三周の間に一回はピットインをする必要もあります。ピットインには時間もかかるし、他のプレイヤーが入っていれば渋滞もする。ピットインのタイミングも重要になってきます。
この『キュージェット』は、『アベ・カエサル』というレースゲームのリメイクです。
『キュージェット』は未来のカーレースが舞台ですが、『アベ・カエサル』の舞台は古代ローマの闘技場。ルールはほとんど変わらないのですが、雰囲気がだいぶ違います。
ピットインと表現されていたルールは、『アベ・カエサル』では「レース中に一回は、皇帝陛下の正面に止まって『アベ・カエサル』と敬礼すべし」というものでした。敬礼ができなかった場合は、不敬罪で処刑されてしまいます。
雰囲気のあるゲームで、テーマがすごく良いのですが、残念ながら『アベ・カエサル』も今は絶版です。俺も持ってはいません。
子供向けレースゲームで現在も手に入りそうなものだと、
『モンツァ・カーレース』では、コースは三レーンあります。もちろん、内側のレーンの方が外側のレーンよりもマス目が少なくなっています。
そして、その全てのマス目に色が塗られています。六面ダイスに書かれているのは、数ではなく色。ダイスを振って出た目の色に対応するマスに進めるという仕組みです。出てきた色をうまく使えばたくさん進める、というのがパズルっぽくて面白いゲームです。
ダイスによる運要素のおかげで、わいわいと楽しめるゲームだと思います。
『レース・ギャロッポ』
・プレイ人数: 2人〜5人
・参考年齢: 6歳以上
・プレイ時間: 20分〜30分
『キュージェット』
・プレイ人数: 2人〜6人
・参考年齢: 12歳以上
・プレイ時間: 40分
『アベ・カエサル』
・プレイ人数: 3人〜6人
・参考年齢: 12歳以上
・プレイ時間: 30分
『モンツァ・カーレース』
・プレイ人数: 2人〜6人
・参考年齢: 5歳以上
・プレイ時間: 15分
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