game 8:ブーメラン・オーストラリア ボードゲーム紹介
こんにちは。
今日はカードドラフト紙ペンゲーム『ブーメラン・オーストラリア』の紹介です。
配られるカードはオーストラリアの観光地。ドラフトで行き先を決めて、観光地を巡って得点を競う、そんなゲームです。
小さめの箱に入っているのは、ルールブックとスコアシート、鉛筆、それからカード。カードはたった二十八枚。ゲームとしてはコンパクトですが、舞台はオーストラリア全土。プレイヤーは、オーストラリアを端から端まで観光して駆け回ることになります。
カードの一枚一枚が観光地になっていて、それがプレイヤーの行き先になります。山や海、湖、街、葡萄畑──オーストラリアの楽しそうなところが目一杯詰まったカードばかりです。
観光地では、カンガルーやコアラなどのオーストラリア特有の動物たちにも出会えます。
カードには、その観光地で撮影したかのような写真が描かれていて、ゲーム後に並んだカードを見ると、まるで本当に旅行の思い出を並べているような、そんな気分になれるゲームです。
このゲームのメインのメカニクス(仕組み)はカードドラフト。
カードドラフトというのは、「渡されたカードの中から必要なカードを選んで、残りを隣に回す」という仕組みのことを呼びます。こうやって回ってきたカードから、また選んで、隣に回す。
自分が選ばなかったカードは隣に行ってしまうので、どれを残せば良いのか、次にはどれが回ってくるのか、そんなことを考えながら自分のカードを選ぶ必要があります。
この『ブーメラン・オーストラリア』では、そんなカードドラフトの楽しさがゲームのメインになっています。
やることはカードを一枚選ぶだけ。だというのに、今の自分にとって点数になるカード、ならないカード、隣のプレイヤーが欲しそうなカード、隣から回ってきそうなカード。点数にも複数の要素があるので、今はどれを優先するのか。
途中で他のプレイヤーと狙っている行き先が被ってることに気付いたり、二枚しかないカモノハシを取り合ってお互いに潰し合いになってしまったり、旅行もなかなか思う通りにはいきません。
たった一枚選ぶだけなのに、この悩ましさ。とても楽しいゲームです。
そして、紙ペンゲームであることも、このゲームの「観光旅行」というテーマにとてもマッチしていると思います。
紙ペンゲームは、紙とペンを使ったゲームのこと。例えば、紙に何かのマークを書き込む、色を塗る、数字や記号を書き込んだりしてゲームを進めます。ゲーム終了後には、その書き込みを行った紙がそのままゲームの結果として機能します。
この『ブーメラン・オーストラリア』では、一人一枚配られるスコアシートにオーストラリアの地図が書かれています。得点計算のときには、その地図の中の、訪れた観光地にチェックしていきます。こうやって、チェックした場所──訪れた観光地が多ければ多いほど、得点も増えます。
また、各ラウンドの得点もスコアシートに書き込んでゆくことになって、ゲーム終了時には、そのスコアシートは自分だけのオーストラリア旅行の思い出になっています。
スコアシートは使い切りなので、こうやって書き込んだシートは思い出として残ります。そういうところも旅行のお土産のようで、ゲームのテーマとシステムの噛み合わせの良さを楽しむことができます。
このゲームに登場する観光地は、ゲーム的な脚色が多少あるそうですが、それでもどれも実際に存在する場所ばかりです。
そこに描かれた風景も、実際のものにかなり近い……らしいです。俺もオーストラリアには行ったことがないので、実際のところは知らないですけれど。
それでも、このゲームを遊んでカードを眺めていると、行って実物を見てみたいなと思ったりします。
このゲームは2018年版と2020年版のものがあって、それぞれでデザインだけでなくルールも少し違います。2020年版の方が遊びやすく調整されているらしいです。俺は2018年版の方は遊んだことがないので、この場で比べての感想は言えませんが。
ネットで調べるとルールについては2018年版のものと2020年版の情報が両方出てくるので、その点ちょっと頭に入れておくと、混乱しなくて済むかと思います。
現在手に入りやすい日本語版は2020年版のデザインとルールです。
『ブーメラン・オーストラリア』
・プレイ人数: 2人〜4人
・参考年齢: 8歳以上
・プレイ時間: 30分
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