第3部 迷宮戦

洞窟を抜けると、そこは迷宮でした。

クラーケンの住むお城は、島の地下に広がる迷宮になっていたのです。


道が複雑に入り組み、海水で埋まっている場所もあります。

海水の中ならタコミは泳いでいくことが出来ますが、地上に向かって伸びている通路はお手上げです。

また、海岸でタコミを邪魔してきたカニやカメも再び現れ、他にもクラゲやエビなどが加わり、タコミの邪魔をしてきます。

タコミ「いちいち戦っていたらキリが無いや!」


タコミは手近な扉を空けて中に入りました。

そこにはトビウオのお母さんがいました。

トビウオ「お願い!わたしの宝石も持っていかれてしまったの。取り返してきてくれないかしら?」

(絵本では、ここでもトビウオの子供が攫われていたが、ミシアは宝石を奪われたことにした)

タコミ「分かったよ。ボクに任せて!」


タリア「次のページ、扉がいっぱい描いてある…いえ、絵じゃない?」

タニア「扉のところがちゃんと開けられるようになってるわ!」

ミシア「へえ、凝ってるね。いろいろ開けてみよう」


タコミはあちこちの扉を開けてまわりました。

中には武器や防具をくれる魚がいて、タコミの武装は強くなっていきました。

他にも、怪我を治療してくれる魚がいたり、逆に毒ガスが噴き出してきたり。

勇者の称号をくれる魚なんてものもいました。


そしてある扉には、クラーケンがいました!

しかしそれはイカゲッソーという偽者で、倒すとイカゲッソーはイカ貨(お金)を置いて逃げていきました。

そのイカ貨でさらに強い武器を買ってさらにタコミは強くなり。

そしてとうとう、トビウオの奪われた宝石を見つけたのです。


その宝石を持って帰ると、トビウオのお母さんはとても喜んでくれました。

トビウオ「お礼に、この魔法の羽を差し上げましょう」

魔法の羽を背中に付けると、タコミは自由に空を飛べるようになりました!

これで上に伸びた通路も思うままに進めます。


タコミが飛んでいくと、見るからに怪しい大きな扉がありました。

中に入ると案の定、そこにいたのは本物のクラーケン!!

クラーケン「ふはは、ただのタコの分際で、よくここまで来たな!」

タコミ「ただのタコじゃないぞ!巨大勇者の称号を持つジャイアントオクトパスだ!

さあ、ボクの…何だったっけ?…そうそう、歩行石を返してもらおうか!」

クラーケン「ふはは、返してほしくば、我を倒すのだな!」


ここに戦端が開かれたのです!

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