ご都合主義なんてありません <裏>
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さて、これで俺の話は終わりだ。
ちなみに三人が一番気になっていた事だろうけど。
今回の賭けに関わった全ての人の魂は、俺がルール上用意して使ってなかった世界で、ひとまず保護してるから安心して良いぞ。
君達も会いたい人がいるだろ?
とりあえず会いに行ってくると良いよ。”
これで三人には俺の世界に行ってもらってっと。
…で?爺さんはまだ何か聞きたそうだけど、何が聞きたいんだ?
「分かっておるじゃろうに、しらばっくれおって。
…一体何処までがお主の予定通りなんじゃ?」
心外だな、最初から予定外だぞ?
「それは知っておる。
じゃから“何処から”では無く“何処まで”かを問うておるんじゃ。」
まぁ…。最後は中々良い結果になったかな?
「糞餓鬼め、中々どころじゃなかろうに。
態々自らの枷となる条件付けをしてまで、無理矢理同格の神格を与え、其奴を同じ空間内で屠る事で、
力を失った主に取って代わろうとしておった、邪魔な神々も同じ空間内で屠り、自らの糧としておいて。
消し去った神なんぞよりもずっと扱いやすい上に、下手な神なんぞよりもずっと強く成り得る者、
それぞれ全てを手中に収めておいて。
中々とは贅沢な奴じゃのぉ?」
そんな事言って、爺さんだって最初のロキのお願いを聞いた時点で色々と察した癖に、自分が一度死んだら思い出すように、わざわざ記憶の一部を封印しただろ?
「主の企みは外側で見ている方が害も無く楽しめるからのう。
…何より奴の神としての振る舞いが、まるで児童のお
ふぉっふぉっふぉっふぉっ。」
爺さんもイイ性格してるよ全く…。
それよりも…
「そうじゃな。
…一体誰が弱った主の元へ、
あぁ、いきなり来て本当にびっくりしたんだから。
こっちは人間一人すらも殺せないくらい、弱ってたっていうのにさ?
俺が弱っていても使えた二つだけの力、生体には苦痛を与える事
…それと話術と演技で、どうにか有利不利を騙し切って対等な立ち位置に持ってったけど。
「もし奴が自身が生きておる事と、圧倒的優位に立っておると気付いておったら。」
もし賭けと
「主は消滅しておったかもしれんのぉ。」
ホント、内心びくびくしてたよ。
だって、力を失った神に生きた人間が直接触れた場合…
「神の力は人間に宿り、神は完全に力を失う、じゃったな。」
そう、神という存在は力強さの象徴。
その力はより強い生命へと移る。
爺さん、ほぼ力を失った神と死にかけの人間ならどちらが生命として強い?
「そりゃあ当然、
生への執着心が全く持って違い過ぎるからのぉ。」
という事は?
「
その通り。
俺が弱っている事を知っていて、とどめを刺そうとしてくるのは…。
邪神。
「…成程、今回の一件に関わった者達を手駒に使う気かのぉ?
…其れよりも、ええ加減そのむず痒い喋り方を止めんかい!
そう云う猿真似なぞをしおる所が趣味が悪いと口酸っぱく言うておるじゃろ!
聞いとるのか、主神ゼウスよ!」
…くふふふふふっ、失礼失礼。
けどオマエも、怒る時だけ固く呼ぶクセ、ボクが何回言っても直さないじゃん?
似た者同士の神と使徒ってことで、おあいこおあいこ。
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転移例 No.0 …学生:伊勢海亘
転移先 …神域
死亡原因 …聖剣での頚椎切断
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