第4話登校終了

リューズ「はぁ、はぁ、はぁ。くっそぉぉお!頼むぅ!間に合えぇえ!!!」


全力で走りながらその努力の見返りとして都合のいい結果を望む姿はランナーとしては二流である。が、彼はランナーではないので関係ない。


リューズ「着いったぁぁぁぁああ!!!」


某有名投稿サービスとは一切関係は無い。


リューズ「はぁ、はぁ、やっと着いた!い、今何時だ!時計どこだぁ!!」


遅刻への焦燥感から時計を探し、周囲を見渡すが見つからない。


リューズ「クッソ!見つからねぇならこのまま教室に飛び込むまでよ。」


走るな絶対。の廊下を全力で駆け抜けていくが、後ろから大きな声と足音が聞こえだす。


中年教師「貴様ぁ!みんなが汗水たらして水拭きした廊下を走るとは、血も涙もないのかぁ!!水拭きの後に乾拭きするまでは廊下には出ないのが鉄則だろうがぁ!それをあろうことか走るとは...お前は生かして帰さん!!!」


教師とは思えない発言をしながら鬼の形相でリューズを追いかける中年男性教師。鍛えているのか中年でありながらも服の上からでも筋肉質なのが分かる。そんな人物の足が遅いわけもなく...


リューズ「ひぃぃぃ!捕まると確実に教室につく前にあの世に送られてしまうぅぅ。はぁ、はぁ、見えた!あそこの教室だぁ!!」


リューズ「遅れてすいません!」


勢い良くドアを開け、大声で謝罪をしながら教室にダイブ。鮮やかな土下座を決めて見せた。


担当教師「うお!ビックリした。ギリギリセーフだからさっさと席についてくれ~。」


だるそうな教員に物珍しさを感じながら、ほっと胸をなでおろす。


リューズ「はぁぁ。間に合ったぁ。あぶねー」


安堵のため息をもらす。が、後ろから物凄い力で頭をつかまれる。


中年教師「俺も間に合ったぞ。クソガキィ!!お前は今から職員室で折檻だぁ!!」


リューズ「いやぁぁぁぁ!!」


※リューズは地獄への切符を手に入れた▼


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る