第9.5話 『魔剣創生』 序

GM:では始めていこうか。記念すべき10回目


一同:おー!


GM:えー、PC達の選択によってやるシナリオが変わるのでタイトルコールはまだ致しません


ユスティーツェ:ラストでタイトルが出るアニメみたいな感じだな


GM:そうそう(笑)では本編入っていくよ


GM:トアランでの一件を解決した君たちは、元妖艶魔将ミグドノレシアを仲間に加え、今後の方針を決めるため、改めてアスク大公の元に来ています


大公アスク:「四王会議の件、承知したよ。それで、君たちはこれからどうするのだね」


ヒルダ:「そうね……確か、この近くに珍しい武器を求めている鍛冶師が居るのだったかしらね?」


ミミィ:「ちょっと気になる話だから次行く前に顔出しときたいかにゃぁ?」


GM:(よかった、覚えててくれた)


セッションの回数で言えば1回ですが、1話1話の間に現実では1週間開いているため、ちょっとした情報を覚えてくれているかどうかはGMにとって不安材料になってしまいます。今回は皆しっかり覚えてくれていたようで一安心。


大公「君たちに酷いことをしてしまった手前、何をするにしても支援は惜しまないつもりだが」


サギリ:「しかし昨今、ギギナールへの邪王軍の侵攻著しいとも聞きますが……」


ミミィ:「詳細は掴んでるのかにゃ?」


GM:それにはサギリさんが答えてくれる


サギリ:「強力な水軍に島を包囲され、防衛戦を余儀なくされているとは聞きました。そういう状況ですから、あまり詳細な情報が流れてこないのはそうですね」


リファー:「ふむ、如何しましょうか……」


リーゼロッテ:「一度クレイモルに戻って状況の確認をしてみても良いかもしれませんが、流石に少し悠長でしょうね。邪王軍のことならば、同じ邪王軍だったミグドノレシアさんに聞いてみるのも良いかもしれません」


GM:まとめると、ギギナール直行か鍛冶師のところに行ってみるか、一旦クレイモルに帰るかだね。ギギナール直行なら本編、鍛冶師のとこ行くなら一旦強化イベント挟んで本編に合流、クレイモルに帰るならちょっと新しくシナリオ考えることになるかな


ヒルダ:ミグドノレシアから情報聞き出しつつ鍛冶師→ギギナールかしらねえ


GM:まあ、この状況でクレイモルに帰る必要性は薄いってのはそうだからね


ユスティーツェ:鍛冶屋寄ってギギナール行くでよかろう


GM:OK、まあGMとしてもそのルートが一番やりやすい。本編直行されると強化イベント挟む隙があるかわかんないからね。では大公はとりあえず船を用意することを約束してくれる。ミグドノレシアのところ行こっか


ユスティーツェ:了解だ


GM:それじゃあ街の外で待ってるミグドノレシアのところまでやってきました


ミグドノレシア:「ハロー、なになに?ユスティーツェったらアタシに会いたくなっちゃったのぉ?」


ユスティーツェ:「…………」(絶妙に嫌そうな顔をしている)


ミミィ:「爪とぎしに来たにゃ」


ミグドノレシア:「ひっかくんじゃないわよこの泥棒猫」


ミミィ:「泥棒? どっちが?」


ヒルダ:「そういうのじゃなくて、邪王軍の今の所の戦略目標や進行状況について聴きたいのよね?」


ミグドノレシア:「なぁんだそういう話かぁ、残念」


ミミィ:「取り敢えず知ってることは全部吐くにゃ、知らないことも絞り出すにゃ」


ミグドノレシア:「そうねえ、アタシはサーガやアワンより先に指令を貰ったから詳しい動向は知らないのだけど……サーガとアワンは、グロティガが陸だとするなら、邪王軍の空と海の軍を率いてる将ね。サーガは飛行蛮族を、アワンは水棲蛮族をそれぞれ率いてるわ。練度は極上。なんでその攻められてる国まだ滅んでないのよ。どんな化け物がいるわけ?まあ兎に角、あの二人に攻められて落ちない国は無いと思うわよ」


ミミィ:「まぁ、順当に考えて”帰還せし勇者王”かにゃ」


ヒルダ:「確か……大破局の際に蛮族の王を討伐した勇者の生まれ変わり……なんて話もあるんだったかしらね?実際、凄まじく強いらしいわね?噂は膨れる物として話半分に聴いても尚の事ね?」


リーゼロッテ:「魔力の矢一発でオーガを倒しただとか、ものの数分で蛮族の拠点が更地になっただとか、聞いたことがありますね」


ミグドノレシア:「ふーん……ああそういえば、邪王サマからは変な任務を貰ってたわね」


ユスティーツェ:「変な任務?」


ミグドノレシア:「ええ、なんだったかしら……ああそうよ。『ライフォス胡弓の切れた弦を探せ』だったわ。意味ワカンナイし、見つかるわけないから返事だけして正直無視してたけど」


ヒルダ:「ライフォス胡弓の……」



――――――ライフォス胡弓。神話の時代、始祖神ライフォスが使ったとされる神器。その音色はあらゆる生き物に調和をもたらし、かの戦神ダルクレムの軍勢すら戦意を失ったという。しかし、カラスが巣作りのため弦に傷をつけたことが原因で弦が切れ、永久に失われた。それ以来、カラスはラクシアにおいて不和の象徴とされている。


ミグドノレシア:「あの神をも恐れぬ邪王サマが、そんなお伽話みたいなこと言うもんだから、笑うの我慢するのが大変だったわ」


ユスティーツェ:「弾いただけで争いを治められる伝説の胡弓か、実在するものでもあるまいが……」


リーゼロッテ:「神をも恐れぬ、とは言いましたが、神すら恐れたのがそのライフォス胡弓でしょうね……」


ミグドノレシア:「まあ、アタシが知ってるのはこれくらいかなー、バレトのことは良くわかんなかったし」


ミミィ:「ふむ……近くにあると言うなら戦力として一考の余地はある話だにゃ。ただ、コレの言う通りそうそうあるようには思えないにゃぁ」


ヒルダ:「切れた弦を探せ、と明言しているとなると……邪王は何かしら、使うアテがあるみたいね?」


ユスティーツェ:「胡弓ではなく、切れた弦か」


ヒルダ・トムソン:「……確か、弦が切れた理由は――――――」


リーゼロッテ:「カラスが瑕をつけたから、でしたね」


ヒルダ:「――――――不和?」


リーゼロッテ:「このラクシアを、争いの絶えない世界にするつもりなのでしょうか……」


ヒルダ:「……さて、ね。この仮説だって、大分飛躍した物ではあるのだしね?さ、邪王の野望を挫く為にも、まずは鍛冶師の基に向かいましょうかしらね?」


GM:うむ、では銀山までは二日かかるので保存食とか用意してね

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ソードワールド2.5リプレイ 真銀物語~ミストルティア・サーガ~ まつこ @kousei

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