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バトルが始まったらとても読み止められなくて、一幕一気読みしました。
以下、細かいところで気がついたことを、再度読み直しながらその場所その場所でコメントいたします。
ここは一幕の序盤ですが、たかが小石とメジャーの投げ合いを、かくも奥深い対人戦の描写に仕上げたこと、さすがだと思います。
達人級の対戦バトルでは、安全距離の確認だけでここまで読み合いをやるものなのだな、ということが(実際はどうなのかはともかく)、説得力を持って迫ってきます。
少し、細かい描写で気になった箇所を一つ。
「烏京が奇妙な動きを見せたのは」から「凄まじい着弾音が、京都御苑を震わせた。」の"独楽打ち"の描写部分なんですが、最初読んだ時、具体的な映像がやや想像しにくい印象を持ちました。少し読んでから推測混じりに、多分こういうシーンなんだろう、とは理解できましたが、クリアな脳内展開を一瞬躊躇してしまう不整合な何かがあるような感じです。ただ、これは読み手の側の感じ方に多分に関わることだろうとは思います。
で、その問題とはまた別の話かも知れませんが、同じ範囲からもうひとつ。「逃走の勢いと遠心力を、ありったけ上乗せした一投だ。」という一文ですが、ここは、おそらくは宙に浮いてくるっと百八十度翻っての、逃走のベクトルはそのままでの反撃なので、遠心力はともかく、「逃走の勢いを上乗せした」という説明は合わないのではないかと思いますが、いかがでしょう。……私が何か間の抜けた誤読をしてなければいいのですが。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
一気読みしちゃう面白さというのは最大級の賛辞です。
次の試合もそうなるよう、がんばりたいと思います。
洋対烏京の投擲戦ですが、まず投擲同士の試合や実戦のお手本がまず存在しません。手裏剣の流派なども調べたのですが、据え物を狙う稽古ばかりです。
動きながら投擲を行うこと自体が、限りなくファンタジーなのかもしれません。
そういうことで、投擲戦の感覚やセオリーについては、ほぼ作者の経験に基づく想像です。そもそも何が飛び出すかわからない武器戦の時点で、お手本がなさすぎて想像に頼らざるを得なくて。
何かと初挑戦の多い今作ですが、説得力が生まれていれば幸いです。
さて、ご指摘の点、私も確認しました。
>「烏京が奇妙な動きを見せたのは」から「凄まじい着弾音が、京都御苑を震わせた。」の"独楽打ち"の描写部分
>最初読んだ時、具体的な映像がやや想像しにくい印象を持ち
>少し読んでから推測混じりに、理解できましたが、
>クリアな脳内展開を一瞬躊躇してしまう不整合な何かがあるような感じ
貴重なご意見ありがとうございます。
これは後述された意見と被るところで、おそらく描写においては「独楽に読めていない」ためと判断します。読めるように書けていない作者のミスというべきです。
独楽打ちは、その動きをコマに例えることで読者の理解を助けているわけですが、初出のこの場面では、名前が出るのは技を出した後。それ故、「少し読んでから推測混じりに、理解できた」のではないかと見たのですが、どうでしょうか?
次のご指摘、
>「逃走の勢いと遠心力を、ありったけ上乗せした一投だ。」という一文ですが、ここは、おそらくは宙に浮いてくるっと百八十度翻っての、逃走のベクトルはそのままでの反撃なので、遠心力はともかく、「逃走の勢いを上乗せした」という説明は合わないのではないかと思いますが、いかがでしょう。
ここにも繋がると思います。
ここの回答としましては、
・独楽と同じく、足を軸として倒れながら回っている。
・逃げる移動ベクトルを回転によって背後に向けて、投擲に乗せている。
と解釈していただければ、わりとすんなり読めると思っていたのですが、
「宙に浮いて」と読まれた点を不思議に思い読み返したところ、この場面では「足を軸にして」という描写が抜けていることに気が付きました。
それ故、湾多さんはコマのイメージが浮かばず、「ジャンプ反転」のように受け止められたのではと思います。その結果、ベクトル変化に違和感を感じられたものだと(現実に可能な動きかは置くとして)。
おそらく、前述の疑問も、同じ原因で発生しているのではないでしょうか。
改善案として、今日中に「足を軸に使う」描写を追加しておきます。
後日、改めてご確認ください。
ご指摘ありがとうございました。
いやあ、まだまだ脇が甘いことを痛感しております。
忍野が餌付けされてるのがかわゆすw
作者からの返信
忍野再登場の伏線でございますw