第1話の2 色鬼の儀式(解答編)

 皆さんこんにちは。護武 倫太郎です。

 さて、とある村で行われている儀式に関する問題。答えは分かりましたか。

 皆様が考えた解き明かした答えがあっているのか、確かめるために来たあなた。どうしても答えが分からずに、降参してきたあなた。このまま読み進めてください。

 もし、読む順番を間違えて問題を読む前にこちらを読み始めているあなたは、ぜひ一度引き返すことをおすすめします。

 では、回答を発表します。




「村長、分かりましたよ。この村で神に何を捧げているのか」

「ほう、聞かせてもらえるかのう?お前さんの考えを」

 私は謎が解けた確信を持ちながらも、正解であるという保証が欲しくてたまらなかった。

「この村で行われている儀式、それは神に『祈り』を捧げる儀式ですね」

「ほう、あの謎が解けたということか。なかなかやるのう」

 謎の言葉『色鬼いろおにから○を1つ奪い』は、色鬼いろおにを一度ローマ字に変換し、○を取ればよかったのだ。つまり、IROONI。すると『IRONI』となる。そして、『逆さづりにする』ので、と『INORI』となる。つまり答えは『祈り』だ。

「この村では古くから、神に祈りをささげるために色鬼の面をかぶり、1日を過ごす儀式が行われておるのじゃ」

 なぜそのような風習が残っているのか、村長に問うも決して答えてはくれなかった。それでも、謎に満ちた儀式の実態を外の人間が知った。これが大きな収穫といわずして何と言おうか。

「村長、本当にありがとうございました」

「いやいや、わしは何もしとらんよ。帰り道、鬼に気をつけなさいよ」

 よそ者の私の心配までしてくれるなんて。私はいたく感動し、この村のことがとても好きになった。

 機会があれば、また訪れることにしよう。その機会があれば……。



 さて、皆さん。正解にたどり着くことはできましたか?

 正解は『祈り』を捧げる、でした。

 楽しんでいただけましたでしょうか。ではまた次の問題もしくは、作品でお会いいたしましょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る